『「検索エンジンではなくアンサー(回答)エンジン」Perplexityが日本に本格上陸』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.6.18
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■「検索エンジンではなくアンサー(回答)エンジン」Perplexityが日本に本格上陸
先日も当noteで取り上げた「Perplexity」とソフトバンクとの提携が昨日発表されました。
ソフトバンク/ワイモバイル/LINEMOユーザーを対象に、有料版サービス「Perplexity Pro」(通常価格:月額2950円から)の1年間無料トライアルを提供するとのことです。AIがキャリア選択の差別化に使われるようになるのは新しい動きです。
「Perplexity」は検索のためのAI
「Perplexity」は、一言で言うと検索のためのAIです。
Google検索ではWebページ一覧が出てきますが、「Perplexity」は要約まとめが出てきます。
検索ワードに対するWebサイトのリンク集ではなく、上記のように要約まとめが表示されることが一番の特徴です。リンク集は必要な情報が載っているサイトを探すことが大変でしたが、要約まとめなら、ここだけを読めばOK。
検索に費やしていた時間を大幅に短縮し、楽ができるAIです。楽はサービス普及の一番のエンジンです。
「Perplexity」=パープレ
「Perplexity」=パープレキシティというネーミングは日本人にとって厳しいなぁと感じていましたが、「パープレ」と呼んでほしいという解決策が提示されました。ソフトバンクの人もこのネーミングではダメだと思ったのでしょうね。
検索トラフィック月40%も大躍進
まだまだGoogle検索からの流入は圧倒的に多いのが現状ですが、徐々にGoogle検索のシェアは下がってきています。
確かに、飲食店を探すにはインスタを使う人が増えていますし、TikTokで調べものをすることも増えてきました。
Google MapやYouTubeなどGoogleが運営する他のサービスでの検索サービスも利用することが多いですが、相対的にGoogle検索を使う機会は確かに減ってきました。
そこへきて「パープレ」のアンサー(回答)エンジンが大きくシェアを伸ばすようなことがあれば、従来のSEO対策も大きく見直しが必要になるでしょう。
行儀が悪いAI。ソフトバンクが躾けられるか?
この「パープレ」は、ChatGPTなどテキストAIの使いづらさ、わかりづらさを大幅に解決する反面、個人的には「とても行儀が悪いAI」の筆頭だと感じています。
複数のWebサイトの情報を「まとめサイト」として要約表示するのはわかりやすいのですが、人間がさらに手を加えて、さも自分が作ったかのように共有公開できる「Pages」という機能は著作権侵害の疑いが濃厚でやりすぎです。コンテンツクリエイターに敬意が感じられません。
また、コンテンツをクロールしてほしくない時に設定する「robots.txt」を無視してクロールしていることも発覚しています。やはり「行儀が悪い」と言わざるを得ません。
とはいえ、YouTubeやInstagram、TikTokなど現在定番として定着しているサービスたちの初期はだいたい行儀が悪かったものです。
「パープレ」はAIの便利さと凄さを実感しやすく、AI普及を加速させたりGoogleのシェアを押し下げたりする威力はあると思いますが、アンチAIな風潮を助長しかねませんし、コンテンツクリエイターが減る悪影響も生じかねません。
ソフトバンクは清濁をわかったうえで提携しているはずです。感覚的にはNTTドコモだとこの行儀の悪さから提携には至っていない気がします。
「パープレ」便利さは間違いなくインパクトがありますが、ソフトバンクにはAIを真に普及させるための「パープレ」の礼節指導の支援をしてほしいと思います。
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