見出し画像

『マイナンバーカードの携行率が約半分という現実に向き合う?スマホしか持ち歩きたくない。』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.3.28

先進テックで未来の生活はもっと良くなる!」と信じて、Web3・AI・ガジェットなどのデイリーニュースから毎日ひとつピックアップしてご紹介しています。

新規ビジネスのアイディアのタネがほしい方、未来を想像してワクワクしたい方、読んでちょっといいなと思った方、ぜひフォロー・高評価よろしくお願いします!


■マイナンバーカードの携行率が約半分という現実に向き合う

マイナンバーカードの保有枚数率は、2024年2月末時点で73.3%まで増加した1。その一方、保有者のうちカードを携行していない人の割合は46.7%であった2。運転免許証を約80.0%の人が携行していること3と比較すると、国民の間に十分に根付いていないことがうかがえる。
(中略)
人口減少の継続が見込まれる中で、行政の効率化は必要不可欠だ。そのためには、マイナンバーカードを携行し、普段使いしてもらうことで、カードに馴染んでもらう必要がある

ちょっと待ってー!
マイナンバーカードを「携行」することを促進しようとしているのですか?それはマジで勘弁してください。

スマホにデータとして入れられるようにしてほしいのです。フィジカルなカードはもう1枚も増やしたくないんです。財布を持ち歩きたくないんです。


なぜ、携行率は低いのか

デジタル庁は、携行率の低迷の背景として、(1)持ち歩くメリットの少なさ、(2)紛失リスク、の2点を指摘している4。

正しく理解してるじゃないですか、デジタル庁さん。

行政サービスを毎日受けることは通常ないのです。運転免許証と健康保険証は普段は使わないけれど「いざ」のために持ち歩いていますが、むしろ運転免許証か健康保険証で行政サービスを受けさせてくれ、と思っていたくらいす。

今は全部スマホに入れたい、現金とカードを持ち歩きたくない、と思える時代になってきましたので、運転免許証と健康保険証もスマホに入れてカードをなくしたいと考えるようになりましたが、時代に逆行してマイナンバーカードという第3のカードが増えるというのは本当にやめてほしいのです。


コンビニで住民票取得は便利と言うけれど

マイナンバーカードを利用したコンビニ等での各種証明書の取得に限れば、83.9%の人が利便性を感じたという16。

マイナンバーカードは持っているけれど実際に使ったことがない人が半数におよぶ、使ったことがある人は便利だと感じるので使用経験を増やすことが重要。

と整理していますが、本当にそうでしょうか?

住民票や印鑑証明書をコンビニで発行できるのは確かに便利です。しかしそれはマイナンバーカードのおかげではなく、近くて数多くあるコンビニの立地や営業時間が役所より便利だからでしょう。

そもそも住民票や印鑑証明書を「紙」で取得して提出する必要がなくなれば、わざわざコンビニにすら行く必要がなくなるはずです。


病院のカードレス化を例に

住民票や印鑑証明書より身近な例として病院で薬をもらうシーンを例に挙げます。

[現在]
病院で診察券と健康保険証を出して受診
受診後、処方箋を「紙」でもらいます。
「紙」の処方箋を調剤薬局に提出し、薬をもらいます。
「紙」のお薬手帳に「紙」のシールで処方内容が貼り付けられます。

これは全部ペーパーレスにできるはずです。

[理想]
病院でスマホ健康保険証をタッチして診察券IDと健康保険証IDを渡す
受診後、処方箋データのIDをスマホに記録
調剤薬局でスマホをタッチ、健康保険証IDと処方箋IDを渡す
薬を受け取り、デジタルお薬手帳に処方情報を記録

これでいいはずです。

スマホを使わない人、フィジカルなカードのほうがいい人は、従来通りの診察券カードと健康保険証カード、紙のお薬手帳を使えばいい仕組みにもできます。


クレカすらカードレスになりつつある現実

 三井住友カードは25日、消費者が買い物時にスマートフォンで店側のQRコードを読み取るだけで、クレジットカードやPayPay(ペイペイ)、楽天ペイなどの決済方法を選択できるサービスを4月から始めると発表した。決済の選択肢を広げ、消費者の利便性を高める。

キャッシュレス決済の中で最も万能なのが「クレジットカード」。QR決済はお店によって使えるブランドが違い困ることが多いですが、クレジットカードは多くのところで使えます。

そんなクレジットカードも、スマホしか持ち歩かないケースを想定してQR決済できるようにしようとしています。

他にもApple PayやGoogle Payなどスマホのタッチ決済にクレカを内蔵するかたちも以前からありました。

コンビニ、スーパー、飲食店、家電量販店などなど、どんな買い物でも使えるという利便性を持つクレジットカードすら、フィジカルなカードをなくそうとしているのが今の時代の流れです。


スマホ内蔵が携行率アップの要

今後、健康保険証や運転免許証との一体化、またスマートフォン(iPhone)へのマイナンバーカードの搭載などが予定され、携行のメリットも拡大する。能登の教訓を基に、国民から信頼され、持ち運ばれるカードとなることを期待したい。

スマホに内蔵することも「携行」に入れてくれるなら、それは是非お願いしたい。行政サービスを受ける時にマイナンバーカードを取り出すこと自体が面倒です。

このままだとフィジカルなカードを携行することを促進するキャンペーンを展開しかねないなと心配しています。Apple次第なところはあると思いますが、できるだけ早くスマホ内蔵を実現してほしい。ぜひカードレス化に向けて交渉と調整を進めてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?