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『バーガーキング、賞金100万ドル“ワッパー生成AI”投稿SNSキャンペーン』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.2.22

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■バーガーキングがまた発明 “ワッパー生成AI”でブランドの伝統を現代に

 Burger Kingは2024年2月5日に「Million Dollar Whopper Contest(100万ドルのワッパーコンテスト)」を開始し、消費者に自分だけのワッパーを作らせて賞金100万ドルを獲得するチャンスと、応募者3人限定で自分のオリジナルバーガーを期間限定で販売する機会を提供した。消費者が公式アプリまたは特設サイトから最大8つの食材を入力すると、生成AIがハンバーガーとカスタマイズされたジングルに命を吹き込み、ソーシャルメディア上で共有できる画像とビデオを生成してくれる。

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さて本題。

バーガーキングがアメリカで、2024年2月5日から「ワッパー生成AI」キャンペーンを開始したというニュースです。3月17日まで開催されています。

ご存じない方のために、ワッパーというのはバーガーキング用語でいうハンバーガーのことです。

「最大8つの食材をテキストで入力すると、生成AIがオリジナルハンバーガーの画像と動画を生成してくれる」

という消費者参加型のキャンペーンになっています。
文章で説明してもわかりづらいので、実際にどんなことをやっているのかをご紹介します。


テキストで食材を書いてハンバーガーを作る

TikTokにアップされていた、実際にワッパーAIでオリジナルハンバーガーを作る動画で一目瞭然です。

こんなふうに、食材名を最大8段、テキストで積んでいきます。

そしてハンバーガーを「生成」させると、このようにビジュアル化してくれます。

真ん中あたりにテキストで挟んでしまった「OCTOPUS(タコ)」のゲソ足が絶妙に気持ち悪いハンバーガーになってしまいました。

この奇妙なハンバーガーの見た目が量産できることで、SNSが盛り上がります。他にもヤバいワッパーがたくさんSNSにアップされているのでいくつかご紹介します。


実現可能な優秀作は商品化&賞金100万ドルも!

Three finalists will be chosen to refine their Whopper creations at Burger King’s headquarters in Miami, with the winning sandwich being featured on menus nationwide. The public will have a say in the final decision, voting for their favorite creation and ultimately determining the recipient of the $1 million prize.
マイアミのバーガーキングの本社でWhopperの作品を改良するために3人のファイナリストが選ばれ、優勝したサンドイッチが全国のメニューで紹介されます。国民は最終決定で発言権を持ち、お気に入りの作品に投票し、最終的に$ 100万賞の受賞者を決定します。

生成AIでおもしろバーガーを作って投稿しよう!というSNSキャンペーンは1本目の柱ですが、SNSをバズらせて終わらないところが凄いところ。

この「ワッパー生成AI」を使って実現可能なハンバーガーを発明した3人が選ばれ、一般からの投票でもって実際に商品化されるほか、100万ドルの賞金も手にするというリアル側の施策も同時に組み込まれています。

上記はヴィーガン向けのサイトで、このキャンペーンを通じれば植物由来の食材100%の「実現不可能な」ハンバーガーをバーガーキングというメジャーチェーンで商品化することも目指せると息巻いています。

「おもしろバーガー」でSNSを盛り上げる人もいれば、100万ドルを狙い「売れるバーガー」で攻める人も参加するという、夢と現実の両方で盛り上げるキャンペーンになっているのが見事です。


専用AI提供型キャンペーンの良さ

生成AIは、誰でも簡単にテキストから画像や動画が作れること、生成される画像のクオリティも非常に高いことが特徴です。

しかし、CGを手書きするよりは手軽で簡単だとはいえ、いまだに大半の人が使ったことがないのが実情です。

今回のバーガーキングのようにハンバーガーの見た目を作ることに特化した専用AIを作って提供すれば、本当に誰でも簡単に生成AIに触れキャンペーンに参加することができます。

また、専用AIであれば、不適切なものを生成できないようにしたり、悪評につながるビジュアルにならないようにコントロールすることもある程度できるはずです。他にも著作権侵害など企業がキャンペーンで使用するのに必要な安全性を担保しやすいというメリットがあります。

気軽で参加者を募りやすい、バズる見た目を出しやすい、不適切なものを排除しやすい、というコントロール可能な専用AIを使ったキャンペーンは企業にとってはとても使いやすいもの。バーガーキングを先行事例に他社の追従が広がって急速に増えそうです。

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