『AIチャットボットを組み込んだ検索サイト「You.com」が公開。今すぐ体験できるAI検索の凄さ』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2022.12.27
■「ChatGPT」のような対話AI「YouChat」、検索エンジンYou.comが公開
Googleが「コードレッド宣言」をしたと伝えられるChatGPTでの検索体験の大幅な変化・進化を体現したようなサービスがリリースされました。
ChatGPTと同様のAIチャットボット「YouChat」をGoogle検索のUIに組み込んだ「You.com」です。
将来的には全く違う検索UIになるだろうと予想していますが、今はGoogle検索にUIを寄せた方がむしろ進化を感じ取りやすいと思います。
↑AIチャットボットが組み込まれた検索サイト、実際に使ってみると感じることがたくさんあると思います。
■普通にサイト検索できる
You.comはChatGPTと違い、Google検索に似た普通の検索サイトのようなUIです。当たり前なサイト検索が普通にできます。
とChat形式っぽい言葉遣いで検索してみると、食べログなどグルメサイトのレビュー記事が上位に並びます。Mapを最上位に表示させる部分は違えどWeb検索の部分はGoogle検索と同じです。
■「Chat」が新しい
You.comらしい部分はやはり「Chat」検索です。
PCだと検索結果の右側にYouChatの応答例が表示されます。
ChatGPTの方が日本語として綺麗な文章を返してきますが、YouChatでも一応文章っぽく返してきます。
上記は質問が悪くてChatの価値が伝わりにくいので別の質問を。
新しすぎる情報はうまく返せないようです。でも日本語はまともになりました。
このくらいシンプルな質問だと適切な回答を返してきます。
今までの検索の仕方、Google検索だと「東京」と2文字で返して寂しかったうえ、それ以外はWikipediaやWebサイトをズラッと並べて返してくるだけだったので、YouChatの結果文章のような応答の仕方の方があったかみを感じます。
もう少し高度な質問を投げてみましょう。
うん、それっぽい回答を返してきました。
あまり突っ込んだ質問にはなっていませんが、インタビュー内容を考える上でのとっかかりは作れそうです。
普通の検索とセットでChat検索の結果が表示される体験自体が、意外なほどに進化を感じさせてくれます。
■「For Me」にクリエイト系AIを集約
PCだと左側にメニューが並びます。通常の検索、画像や動画検索に加えて「For Me」というメニューがあります。
Write、Code、Imagine、Study、Social、Shopと並びます。ChatはFor MeにはなくAll直下の一番優先順位が高いところに特出しされています。
まだじっくり触れていませんが、たとえば「Write」は検索キーワードをテーマにしエッセイなど文章作品を自動的に書いてくれる機能です。
文体や読み手の年代想定なども指定でき、「Write New」ボタンを押すと1日10回までAIが作文してくれます。
文体が不安定で後半は支離滅裂ですが、前半はそこそこいい感じです。ただ致命的なのは「BAR GALLERY BURGER」なるお店は存在しないっぽいことです(笑)
他にも「Imagine」ではAIアートが生成されたりします。「Code」はプログラムを組んでくれるようですがハンバーガー例では試せませんでした。
サイト検索を軸にさまざまなクリエイト系AIを集約してまとめて体験できるYou.comのUIは、AIの可能性をとても簡単に試すことができる点で秀逸です。
■Googleはどう対抗してくるか?
サイト検索にAIチャットボットを組み合わせて「新しい検索」を体験できる日がこんなに早く来るとは思っていませんでした。
コードレッド宣言をしたと言われるGoogleがこの動向を黙ってみているはずはありません。
大手の責任として現在のAIチャットボットの検索品質、特に事実ではない情報を返す部分は看過できないのだろうと思います。その判断も正しいと思いますが、保守的にすぎる対応だとチャレンジャーに追い抜かれてしまいます。
実験であることを明確にしたうえで面白いことにトライしつつ、技術力・資本力でAIチャットボットの品質を上げられれば最高です。ChatGPTもYou.comも圧倒的スピードで突っ走っていますので、Googleも爆速で追いかけてAIの進化が加速することを楽しみにしています。
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