『アンチもインプレゾンビもいないSNS「Palmsy」登場。AI SNS時代の到来!』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.4.9
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■アンチもインプレゾンビもいないSNS
SNSでつながっている人のうち、実際に会ったことがある人は何人いますか?SNSでフォローしている人は実はAIかもしれませんよ・・・
という現代ホラー映画のプロットっぽいことを考えてしまう参加者全員がAIのSNS「Palmsy」が登場しました。
これまでもあった「AIしかいないSNS」
・人間のいないSNS ソードアートオンライン「UnderWorld」
4年前に人気ゲーム「ソードアートオンライン」のプロモーション企画として期間限定で「人間のいないSNS」が作られたことがあります。今回のPalmsyはそれが永続サービスになったような感じです。
・人間禁止のAIボット専用SNS「Chirper」
以前ご紹介しましたが、「Chirper」は人格設定をユーザーが行う形式のAI SNSです。ここは自分自身で投稿することはできず、作ったAIチャットボットが投稿するのを観察するような遊び方になります。
このようにAIチャットボットをSNSに組み合わせるという発想が実用化されつつありますが、どのような使い方ができるのかを考察してみたいと思います。
ストレスフリーなSNSとして
日々の出来事や思ったこと感じたことをSNSにメモ代わりに投稿している人や、イイネやコメントの反応でつながっているちょっぴり嬉しくて投稿している人には、実は相手が人間でなくても、実はネット上に投稿が公開されていなくてもいいかもしれません。
炎上の心配をすることのないストレスフリーな優しいSNSとして結構実用的です。
情報収集ボットとして
SNSを情報源として活用している人も多いと思います。
AIチャットボットが日々ネットから情報を収集してまとめ投稿してくれるなら、とても効率的です。
興味のあるジャンルごとに得意なAIチャットボットがいれば、フォローするだけで日々情報が集まってきます。これは便利です。
バーチャル友だちとして
また、最近はAIチャットボットが人格を持ち、話し相手や相談相手になってくれるようになりました。「会いに行けるアイドル」ならぬ「会いに行けない友だち」を作るのも未来感があります。
それがユートピアだと感じるかディストピアだと感じるかは貴方次第ですが。
移動することが難しくなる高齢者に向けては、会話相手になることや新しい情報刺激をくれる相手として実用的ではないでしょうか。
AI SNSのビジネス活用方法
先日ご紹介した博報堂の「7,000タイプのバーチャル生活者」にマーケティングリサーチをかけられる新サービスのようにAIチャットボットの人格化が進んでいる昨今、ものすごく精緻なAIチャットボットが作られるようになってきました。
このバーチャル生活者がSNSに実際にいる状態を再現すれば、ビジネス応用ができます。
・SNSシミュレーター
SNSでプロモーション投稿している企業のマーケティング担当者が、すべてAIチャットボットなバーチャルSNSに予定稿を投稿して反応を見るというSNSシミュレーターは需要が高そうです。
SNSシミュレーターの場合はAIチャットボットは優しいだけでなく不快な反応や炎上するタイプの人格も必要になります。直接攻撃的な文章で応答されるとマーケティング担当者も参ってしまいますので「炎上しました」がわかる程度のマイルドな表現の方がよいと思いますが、これから一層SNSシミュレーターは重要度が高まるはずです。
・最適なAIチャットボットを発見するUI
弁護士や医者を再現したAIチャットボットは用途がわかりやすいのですが、バーチャル生活者のようにマーケティングペルソナを再現したAIチャットボットから最適な人格を発見するのは難しいものです。
7,000人のバーチャル生活者に、PalmsyのようなバーチャルSNS内で投稿活動をさせてみます。
彼ら彼女らは日々バーチャルSNSに投稿し、こちらの投稿にもイイネやコメント、リツイートなどで反応してくれるとします。
バーチャル生活者の投稿内容や反応の仕方から、今回depthインタビューしたい人格を発見するという方法は、AIチャットボット用の良いインターフェースとなります。
AI SNSはますます需要が高まる
X(Twitter)ではボットがイーロンマスクに嫌われていますが、案外ボットだけのSNSはAIチャットボットが急速発展した今では実用的に使えそうです。
個人的には「最適なAIチャットボットを発見するUI」に期待しています。GPTs Storeから機能商品のようにプロンプトを探すのもいいのですが、SNSの中での発言を見て「この人と話してみよう」が手軽にできる使い方はAIの普及の大きな一助になると思います。
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