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『「私ならEVは買わない!「航続距離のカタログ値が変」買い控えるべき、これだけの理由」に、日産サクラを買った私が反論してみる』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2023.10.8


■私ならEVは買わない!「航続距離のカタログ値が変」買い控えるべき、これだけの理由

 現在、ガソリン車よりも優れた技術と利便性を提供するEVが数多く販売されている。しかし、EVの大量普及を成功させるには、充電とバッテリーの問題を解決する必要がある。

私は日産サクラに乗り始めて半年ですが、

筆者もそろそろクルマを購入しようかと考えているが、EVという選択肢では生活の質を落とすのは間違いなさそうだ。

この記事の筆者の方とは違い、私はEVにしたおかげで生活の質は上がりました。クルマの使い方や旅行・移動についての考え方も変わりました。

この方がおっしゃるような不便な点は確かにあります。しかし、従来のクルマの考え方を少し変えると、EV自身が不便でもQOLが上がることもあるということを、実際にEVを買って乗った経験からお伝えしたいと思います。


EVの不都合な真実 充電時間の長さ=確かにそう。でも。

 まず、私たちが購入する上で最も大きな懸念材料は、充電時間の長さだ。一般の自動車がガソリンスタンドで給油をする場合、30分もかかったら利用者は怒ってクレームを入れるのではないだろうか。

EVサクラに乗り始める前は同じことを考えていました。燃料補給に30分もかかるのは厳しい。しかも先客がいたら待ち時間もかかるし、充電ステーションが少ないから自由に行き先を選べなくなる、と。

今でも「解消してほしい課題」だと思っています。しかし、実際のところは困ったことがありません。

『人によってクルマの使い方が違う。』
これを大前提において聞いてほしいのですが、私の場合は自宅に設置した普通充電器で夜中に充電しておくスタイルです。そして、クルマの使い方の99%は近所の買い物や送り迎えなどです。

私と同じようなクルマの使い方の方は多いんじゃないでしょうか。

EVサクラが連続で何キロ走れるかは、正直よくわかっていません。なぜなら私の99%の用途では、家から出て一度に100km以上も走ることはないからです。

給油はいつ行っていますか?

ガソリン車に乗っていた時も、ガソリンスタンドに行くのは「ガソリンがなくなりそうだから、ガソリンスタンドに行く」という、わざわざ感があるものでした。もちろん買い物のついでに帰りに寄るなど、ガソリンスタンドだけに行くことはないようにしていましたが。

この「わざわざガソリンスタンドに行く」がほとんどの給油行為だったので、それが「自宅に帰ってきて充電ケーブルを挿す」に代わったことで、むしろカーライフが楽になりました。

「ガソリンスタンドで給油に30分かかったら怒ってクレームを入れるだろう。」
そんなことが実際に起きれば怒るでしょうが、ガソリンスタンドに行かなくなったので、ガソリンスタンドに行って帰ってくる時間も、給油の2分も削減できています。

自宅での充電に一晩かかるのはもっと短くなってほしいと思います。うっかり充電を忘れていた時など、短時間で充電できるといいのに、と思ったことはあります。

これも充電時間の短縮以外の解決策として「車庫に止めるだけでワイヤレス充電される」でも構いません。充電忘れがなくいつでも満タンならよいのです。


「EVトラックが売れている市場はある?」=私は業務では使いません。

 しかも、乗用車でこの状態である。より燃料を使う大型車やトラックになれば、普通充電では対応できないであろう。

もともとはこの筆者の方が自分のクルマを買い替えるにあたってEVを検討したけれど、EVは不便で不安だから選ばなかった、という話がスタートではなかったかと思いますが、なぜ業務用のEVトラックの話を引き合いに出すのでしょう?

私は99%街乗りです。1回100km走ることは年に数回あるかどうかです。この用途にはEVサクラで大丈夫です。

私の場合、年2回の長距離はレンタカーでよくない?と割り切ったことがEVサクラに切り替えられた大きな要因です。

ガソリン車に乗っていた時は、日産エルグランドとスズキジムニーの2台持ちでした。エルグランドは家族と犬と荷物満載で片道200kmの2泊3日の旅行にも年2回くらい行っていました。

そして普段のアシはジムニーでした。小さくて小回りが利き、エルグランドよりはマシな燃費なので便利に使っていました。

しかし、何でもできる・どこでも行ける・たくさん積めるエルグランドは、アシ車のジムニーがあるおかげで稼働率がものすごく低かったのです。

長距離走る年2回の旅行は、かなり前から計画を立てています。だったらレンタカーもその時に予約すれば大丈夫ですし、長距離を走る前提なので充電時間に30分もかかるEVではなく、ガソリン車を借りればいい、と考えました。

2台を1台にしたことと、大型で燃費の悪い長距離専用車を必要な時だけ借りるレンタカーにしたことで、年間のクルマにかかる家計コストも圧縮できました。

そして、せっかくの旅行にキャンピングカーを借りるような楽しみも追加されました。

今年の夏休みはキャンピングカーで旅行しました


冬場の走行距離が30%減少、氷点下で充電できない=うちは大丈夫です。

Green Car Reportsが実施した22年の調査によると、EVドライバーは冬場の走行距離が30%減少することに気付いた。自由に使える航続距離が短くなると、EVドライバーはより頻繁にプラグを差し込む必要がある

EVサクラを購入してから寒い冬をまだ迎えたことがないので何とも言えませんが、走行距離が30%短くなっても、うちはたぶん大丈夫です。1日100kmどころか50kmも走らないですし、自宅に帰ってきたら充電ケーブルを挿せばいいだけです。

 「さらに、周囲の気温が氷点下になると、EVバッテリーを充電できなくなると報告した所有者もいた。これらの観察事象は、アラスカ・エネルギー・電力センター(ACEP)による21年の調査結果と一致している」

うちはアラスカじゃないので大丈夫です。

 EVメーカーが公開しているカタログ値が問題だと指摘する自動車業界の関係者は多い。「カタログで発表されている数字の半分ぐらいしか走らないと想定しないと、問題が起きると考えている」「バッテリーの性能は、そこまで進歩していない」「現状のバッテリーのレベルでは大型トラックは絶滅することになる」(トラック業界関係者)というから、運送業界でもEVを様子見している会社は多そうだ。

EVサクラの走行距離のカタログスペックは180kmくらいだったと思いますが、冬場に半分になったという話は聞いたことがありませんし、仮に90kmしか走らなくなっても実用上問題ありません。

また大型トラックを業務用に使っているわけでもないので、EVをアシに使う私にとっては問題になりません。


日常をEVに、非日常をレンタカーにした方が楽しいと私は思います。

私もそろそろクルマを購入しようかと考えているが、EVという選択肢では私の生活の質を落とすのは間違いなさそうだ。もし乗るにしても、レンタカーやサブスクサービスなどで様子見をしておきたい。

1台のクルマでなんでもできた方がいい、のはそうかもしれませんが、そのぶんコストもかかります。

毎日乗る、毎回遠出する、という方にはEVは不向きでしょう。ガソリン車かプラグインハイブリッドのほうが安心ですね。

この筆者の方も頻繁に長距離ドライブされるのかもしれません。であればガソリン車のほうがいいでしょう。

しかし、業務用にEVは使えない、という話を引き合いに出して、個人全体にEVが合わないかのように話を展開し、社会全体でEVのニーズがない、と位置付けるのは論理の飛躍が過ぎます。

EV充電器が普及しないのは 社会のニーズがないからではないのか?

こんな大げさな理由を、自分がEVを買わない理由にする必要はないですし、ましてや人にEVを買わせない理由にする必要はないと思うのです。

個人の話を社会に主語を大きくして語るなら、モビリティニーズの変容と社会全体でのエネルギー消費の削減から見た方がいいと思います。

シティコミューターとしてのモビリティをより小型化して、社会全体のエネルギー消費を最小化することにもEVは役立つはずです。何でも使える大型車を家庭に置き、9割は車庫にあり、大半は1人で運転しているのは無駄が大きいですから。

EVの充電時間が短くなってほしい、充電ステーションがもっとあちこちにあってほしい、とは私も思っています。

でも、EVのよいところ=ふだん自宅で充電できてガソリンスタンドに行かなくていい便利さ、静粛性や圧倒的加速力、維持費の安さ、を日常で満喫し、そして旅行にいくなら今度はどのクルマにしようかなとレンタカーを選べる楽しさも得られる、こんなカーライフも悪くないですよ。

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