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『JR九州チケットレスサービス開始 9月26日から 切符なしでもQRコードで改札を通過』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.9.28

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■JR九州チケットレスサービス開始 9月26日から 切符なしでもQRコードで改札を通過

JR九州は、9月26日からQRコードを使用したチケットレスサービスを開始すると発表しました。博多駅を発着する主要な特急列車と西九州新幹線が対象で、ネット予約すればきっぷを受け取らずに改札を通過できるということです。

JR九州は、2023年9月26日から博多駅を発着する主要な特急列車や西九州新幹線を対象に、QRコードを使ったチケットレスサービスを開始しました。

この新しいサービスでは、スマホに表示されたQRコードを改札にかざすだけで、紙のチケットを使用せずに乗車できます。

JR九州は、これにより博多駅での窓口や券売機の混雑を2~3割削減できると予想しており、券売機やみどりの窓口の行列の緩和が期待されています。

Suica離れが地方で進む

地方の運輸各社では、従来のICカードシステムであるSuicaなどの利用から、徐々に離れる動きが出ています。

ICカードシステムの導入や運用に高額なコストがかかること、またQRコードを使った決済システムが導入コストの低さから広まりつつあることが理由です。

QRコードシステムは専用の設備をあまり必要とせず、低コストで導入できる点が魅力です。

QRコードチケットのメリット

QRコードを使ったチケットレスサービスには、たくさんのメリットがあります。以下でそのいくつかを紹介します。

1. 利便性の向上
スマホでQRコードを表示し、簡単にチケットを確認、変更、キャンセルができる点は非常に便利です。例えば、急な予定変更があっても、窓口に行くことなくスマホ上で対応できるため、移動や旅行の際に大きな助けになります。

2. ペーパーレス
紙のチケットを印刷する必要がないため、紙やインク、エネルギーの使用が削減され、環境負荷が軽減されます。企業にとっても、持続可能な取り組みとして大きなメリットです。

3. リアルタイム通知と連携
QRチケットでは、運行遅延やプラットフォーム変更などの情報がリアルタイムでスマホに通知されます。掲示板やアナウンスに頼ることなく、最新の情報を即座に得られるため、よりスムーズな移動が可能です。

4. 複数のチケット管理が容易
QRチケットは、家族やグループの複数のチケットを一元管理できます。紙のチケットを一人ひとりに配る手間もなく、スマホ一つで全員分のチケットを管理できるので、旅行の際にも便利です。

5. 旅行やポイントサービスとの連携
QRチケットを利用すると、ポイントプログラムと連携することがあり、利用に応じてポイントが貯まったり、特典が得られます。これにより、定期的な利用者はポイントを活用して次回の旅行費用を節約することができます。

6. セキュリティの向上
紙のチケットと異なり、QRチケットはスマホでの生体認証やパスワードで保護されています。万が一スマホを紛失した場合でも、クラウド上でチケットを管理できるため、再発行が簡単です。

7. 待ち時間の短縮
特に繁忙期や観光地での窓口の混雑を避けられる点は大きなメリットです。スマホで事前にチケットを購入しておけば、列に並ぶことなくスムーズに改札を通過できます。

QRチケットのデメリット

QRチケットにもいくつかのデメリットがあります。まず、スマホのバッテリー切れが問題となります。長時間の移動中やバッテリーが少ないときにQRコードが表示できなくなるリスクがあります。これに対処するためには、駅や乗り物内で充電設備の提供が必要かもしれません。

また、デジタルリテラシーの差も課題です。スマホ操作に慣れていない高齢者やデジタル機器が苦手な層にとって、QRチケットの利用は難しい場合があります。彼らにとって、紙のチケットや従来の券売機の方が安心できる選択肢です。

さらに、現金を使いたいユーザーにとっても、キャッシュレス決済のみのQRチケットは不便です。まだ多くの人が現金を使いたがる中、完全なキャッシュレス化にはハードルがあります。

残り7割の利用者に必要な対策

QRチケットの導入により、博多駅での窓口や券売機の混雑を2~3割削減できると期待している一方、裏返すと全体の7割の人々が窓口や券売機を使い続けると予想されています。

この層を取り込むためには、QRチケットのデメリットを解消することが必要です。具体的には、スマホの使い方を分かりやすく説明するサポート体制や、充電ステーションの設置、プリペイド式の現金チャージ対応などが有効です。

鉄道・バス共通のQRチケットサービスの必要性

さらに、複数の交通事業者で共通化したQRチケットサービスを提供することも重要です。

鉄道・バス各社が独自にQRチケットを購入するためのアプリを展開してしまうと、事業者ごとに異なるアプリをインストールしなければならなくなります。観光客にとっては一度しか訪れない場所のために個別のアプリをダウンロードするのは手間です。

このような状況を解決するためには、鉄道やバス、私鉄などの事業者が共通のアプリを導入し、ひとつのプラットフォームでチケットを管理できるようにすることが理想的です。

まとめ

QRコードを使ったチケットレスサービスは、JR九州の導入に見られるように、今後広がりを見せる可能性があります。利便性や環境負荷の軽減、セキュリティの向上など、さまざまなメリットがありますが、課題も残っています。これらの課題を解消し、鉄道やバスを横断できる共通のチケットサービスを提供することで、交通のデジタル化はさらに進展し、多くの人にとって使いやすいシステムが実現するでしょう。

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