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『AI生成音楽を使って著作権使用料を荒稼ぎした男が逮捕される。AI時代の新たなルールが必要』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.9.9

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■AI生成音楽を使って著作権使用料を荒稼ぎした男が逮捕される

AIを使って何十万もの曲を作り、さらにボットで何十億回も再生して1000万ドル(約14億円)以上の印税を不正に得たとして、ノースカロライナ州に住む男が逮捕されました。男は電信詐欺やマネーロンダリング共謀などの容疑で起訴されていて、最高60年の懲役刑が言い渡される可能性があります。

AIでコンテンツを大量生産し、AIボットが再生回数を不正に増やすことで、プラットフォームの収益を不正にせしめるという行為で逮捕者が出ました。

この手口は簡単に思いつきますし、今回は金額が大きかったので見せしめ的に大きく事件化していますが、少数のAIコンテンツで少額の収益を得た人は数多くいるでしょう。

この事件はAI全般を否定して留飲を下げるような捉え方をすると本質を見誤るでしょうし、これからのコンテンツ配信プラットフォームの在り方がどうあるべきかを考えるきっかけとすることが正しい捉え方だと考えています。

必ずしも「AI」が悪いわけではない

AIによるコンテンツ制作が必ずしも悪いわけではなく、また、AIエージェントが自分に代わって情報収集したり評価する時代では、AIによるコンテンツアクセスも必ずしも悪いわけではありません。

つまり、既存のルールをハックしたAIの「悪用」が問題なのであって、AIそのものが問題なのではありません。

AIがコンテンツクリエイティブに活用されることは避けられませんし、これまでも一部なのか全部なのかの差はあれど「人間が作った」の幅はありました。コンテンツ配信プラットフォームでAI製のコンテンツを排除することは必ずしもよい対処ではありませんし、現実的でもありません。

今回の事件については、新たなルールや使い方・楽しみ方が必要だと捉えれる方がAI時代に即しているだろうと思います。

AI時代のコンテンツ配信プラットフォームに必要なルール

  • AI生成コンテンツの表示義務

    • AIが作ったコンテンツには「AI生成」と明記する。

  • AIエージェントの登録義務

    • 人間と区別し、代理人としてのAIエージェントを正式登録する。

  • 不正な再生回数操作の防止

    • AIによる「不正な」再生回数操作を防ぐ監視システムを導入する。

    • 人間自身のアクセスと、代理人であるAIエージェントのアクセスを区別する。

  • レコメンドの区別

    • 人間向けのレコメンドと、AIエージェント向けのレコメンドを区別する。

  • 収益分配の透明性

    • 収益分配ルールを明確にし、AIエージェントのデータ収集とは区別する。

のような、AIがコンテンツ制作に関与すること、AIがコンテンツにアクセスすることを前提とした新たなルール作りが必要になるだろうと思います。

AIをコンテンツ業界から排除するべきではありませんし、実際不可能です。AIがあることを前提として、どのようなルールが適しているのかをチューニングしていくことが必要だろうと思います。

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