お蔵入りになった遺跡・史跡めぐり
観光特産品協会のホームページの観光情報に掲載していない遺跡・史跡情報も追加できないかなと思い、歴史に詳しい方にガイドをお願いして、遺跡・史跡めぐりをしました。(2020.03)
1.お蔵入りになった理由
場所が分かりにくかったり、住宅のそばだったり、細い道沿いだったりと、観光スポットとして紹介するのはちょっと難しい場所が多かったため、残念ながらお蔵入りになりました。
せっかく案内していただいたのに、お蔵入りのままでは申し訳ないので、活動記録として紹介させていただこうと思います!
2.遺跡・史跡めぐりで訪れた場所
いくつか発行されている歴史のパンフレットを参考に、行きたい場所を選びました。
隣接している場所やついでに立ち寄った場所など、合わせて1日で20ヵ所以上めぐりました。
遺跡・史跡めぐりで訪れた場所
宮之城歴史資料センター、宗功寺墓地、楠木神社、大石神社、嘉元の三重石塔(大石神社内)、紫尾神社、永野金山跡、島津金吾歳久の供養塔群、虎居城跡、長野城跡、山崎城跡、与謝野晶子の歌碑、穴川の三連橋、紫尾山神興寺僧侶の墓石塔群、紫尾の田の神、下丁場の摩崖仏、別府原古墳、山崎郷御仮屋跡、興全寺墓地、梅君ヶ城跡、長福寺跡古石塔群、首塚、鶴田の庚申塔、鶴田合戦跡
3.遺跡・史跡の紹介
宮之城歴史資料センター、宗功寺墓地、楠木神社、大石神社(嘉元の三重石塔)、紫尾神社、永野金山跡は、協会HPに掲載していますので、それ以外の場所をご紹介します。
聞こえてきた単語をひたすらメモした内容を添削していただき、紹介用にまとめました。
2020年3月時点の情報のため、ご参考程度に読んでいただけると幸いです。
ついでに立ち寄ったところや特に説明がなかったところなどは、写真のみ紹介しています。
▶島津金吾歳久の供養塔群
豊臣秀吉の朱印状により薩摩存続のために犠牲(豊臣秀吉の命により竜ヶ水で切腹)となり、歳久の遺徳を偲ぶため県内各地に供養塔が建立された。
さつま町にあるのもそのひとつ。
▶虎居城跡
城主には、大前氏から祁答院渋谷氏、島津歳久、北郷時久、島津忠長などがいた。
虎居城と時吉城は対となっていて、時吉城は上の城、虎居城は下の城と呼ばれ、連携を図りながら宮之城を守っていた。
町内の城は山城で天守閣などはなく平屋のような建物だったといわれており、城跡といっても見た目は山。(虎居城などは中に入ると空堀や土塁などが残っているそう。)
観音滝リゾート内 観音滝あたりに長野城跡、ローソンさつま町山崎店の裏山あたりに山崎城跡があったとされている。
今回訪れてはいないが、他にも時吉城跡、鶴田城跡、境田城跡などがある。
▶与謝野晶子の歌碑
与謝野晶子夫婦は霧島に遊びに来ていた際にさつま町に連れてこられ、歌を残したそう。
▶穴川の三連橋
橋ができる前は、馬が足を滑らせる難所の一つで、秀吉も通らされたといわれている。
川から砂金が見つかり、金山の探索が始まるきっかけとなったとされている。
また、屋久島、鹿児島本土と宮崎の一部のみにしかない珍しい植物「カワゴケソウ」が生息。(カワゴケソウは熱帯から亜熱帯に分布する多年生の水生植物で鹿児島から宮崎の一部の河川に分布。生育の北限であるとされている。)
▶紫尾山神興寺僧侶の墓石塔群
神興寺の歴代住職たちの墓石で、様々な形状の墓石がある。
▶紫尾の田の神
田の神様(たのかんさぁ)は南九州独自の神様で、豊穣を願い、田んぼの神様として祀られている。
お顔の一部が欠けているのは、廃仏毀釈などで壊されそうになったからと言われている。
刻銘があるものでは県内で一番古いものとされていたが、現在 公式に刻銘があるもので最も古い田の神は霧島市の横川にあるものだそう。(2020.03時点)
▶下丁場の摩崖仏
摩崖仏は修験者との関わりが深く、修行の一環で掘られることもあるが、下丁場の場合は長野城の戦いで戦死したものへの供養のために彫られてのではないかとされている。
種子梵字や五輪塔、仏像などが彫られている。
▶別府原古墳
石で囲いを作って、その上にいくつもの石を重ねるという珍しい古墳。(地下式板石積石室墓)
地下式板石積石室墓は群集する傾向があり、当時の墓については不明な点が多いが、場所の選定や作り方などに一定の法則があったと思われる。
▶山崎郷御仮屋跡
旧山崎村役場の土蔵に江戸時代の御仮屋の古文書が遺されていた。
鹿児島の外城は御仮屋※を中心として麓集落が形成され、麓(郷士・城下士の居住地)・町(商人や職人の住む商店街)・在(農地と農民の居住地)が同心円状に形成されているとされ、街並み研究や地域の場所を知ることができる。
※ 御仮屋(おかりや)は今の役所のこと。
▶興全寺墓地
▶梅君ヶ城跡
▶長福寺跡古石塔群
▶首塚
▶鶴田の庚申塔
▶鶴田合戦跡
お申込みいただくとガイド付きで遺跡や史跡をめぐることができます。
興味のある方はお申込みいただき、さつま町の歴史をお楽しみください!
(さつまガイドについてはこちら)
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