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BtoCからBtoBに転職したUI/UXデザイナーが感じたこと

こんにちは、CADDiのプロダクトデザイナー、モリです。
前職は一休.comというホテル/レストラン予約サービスでUI/UXデザインを担当していましたが、今年の9月に製造業の受発注プラットフォームサービスを提供しているキャディ株式会社に転職しました。

まだ転職して4ヶ月程なのですが、僕がキャディに来てひしひしと感じていることがあります。それは「BotBのプロダクトはデザイナーとしての総合的な能力が試される、素晴らしい場所だ!」ということです。

そこで今回はデザイナーの方に、BtoC領域から転職して感じた、BtoBの魅力をお伝えできればと思います。

BtoBプロダクトのクリエイティブ

みなさんどんなイメージを持っていますか?
ビジュアル表現やクリエイティビティなんて関係のない話だと思いますか?

僕がBtoB領域に飛び込んで感じたことは、「どちらもめちゃくちゃ大事」ということです。

BtoB向けのプロダクトはBtoCと比べ物にならない時間をユーザーと共有します。例えばあるユーザー(オペレーター)がインタラクションに違和感を感じたとします、1秒ほどのトランジッションがなぜかガタガタと動くというような。

まあ1秒なら我慢できるかもしれません、しかし業務アプリケーションを使用するユーザーは1日に何千回とこのインタラクションを行います、1回1秒だとしても1日の中で1000回イライラさせられる(摩擦-フリクション-が起きる)わけです。これは大変なことです。もちろんこのストレスによって注意散漫になりミスを誘発する確率は上がります。

また業務アプリケーションはフィードバックが重要です。
貧弱なシステムフィードバック(例えば何が理由でフィードバックが来ているのかわからないような)はオペレーション上のミスを誘発し、企業の信頼をも棄損します。

ただ、過剰なフィードバックはもっと危険です。目立たせたり、不必要に刺激的な色を使用するのは人を注意散漫にします。
「後部座席のドライバー」というアナロジーがあります。後部座席からあれこれ指示したり、運転についての批評がひっきりなしだと実際運転しているドライバーはイライラして無視するか、なんとか無効化しようとするでしょう。「後部座席ドライバー」と「実際のドライバー」の間でフリクションが起こるわけです、そして緊急で必要な物が見逃されます。

デザイナーは、この「フリクション」の回数を減らすための「繊細なビジュアル表現」や「触り心地」を意識したデザインを心がけます。このビジュアル表現やインタラクションの技術はBtoC領域で学んだことですが、BtoB領域でもとても大事なことだと感じました。

デザインの力

BtoBの業務フローはとても複雑です。
その複雑性を概念モデルに落とし込み、シンプルに・見やすく・使いやすい形でプロダクトに反映させるのもデザイナーの仕事です。

ある業務上の複雑性を解決しようとするときに、物理的に解決する方法があるとします。オフィスを広くして、人を採用して、机を用意して、研修を行って・・・でもデザインを使って違った解決策をより低コストでより早く提供することはできないでしょうか?

BtoBのデザイナーは事業を理解しドライブさせるために多くの可能性をプロトタイピングし、実装します。そしてそれが許される懐の深さがあります。

なぜか?それはBtoBプロダクトのUXがコスト削減・事業のスケールに直結するからです。そしてゴールが明確です。

「オペレーションの速度があがった・ミスが減った・オンボーディングがスムーズになった」等、デザイナーは自分がデザインしたプロダクトの効果をすぐに実感できるはずです。

どんな人が向いてるの?

論理的なデザインの中に自然なクリエイティブを発揮できる人が向いていると思います。

マーケティングオリエントや営業オリエントで疲弊しているデザイナーも論理的にデザインを組み立て、実際に検証していくサイクルは新鮮に感じられはずです。

また事業を深く理解し、どういったテクノロジーを使ってプロダクトとして形にするか、そういったことに興味のある方も向いていると思います。
C向けのサービスや制作会社でデザイナーとして働いている方でも、ビジネス領域やテクノロジーに関心の強い方であれば、BtoBのプロダクトに面白みを感じられると思います。

まとめ

以上簡単ではありますが僕がBtoCから転職して感じたBtoBプロダクトでデザインすることの楽しさです。今までtoB領域に興味なかった方にも興味を持っていただけたら幸いです。

キャディではプロダクトのUXを事業のドライバーとしてより良いものにしていくため、エンジニア/プロダクトマネジャー/プロダクトデザイナーを募集しています。採用イベントも随時開催していますのでご興味ある方は是非一度遊びに来てください。



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