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10日間ロサンゼルス旅行エッセイ①

2023日12月28日。アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス群上陸。

そう。コロナの丁度真っ只中であった大学四年。海外旅行に行けなかった俺たちの大リベンジマッチが社会人3年目の年末に決行された。年末料金なので一番金額が高い時期ではあるが、20代前半ラストになんとしても海外の旅を決め込みたい願望があった。そんな中行き先は友達が憧れてたLAに決まった。俺は人見知りで色々悩んでしまう自分の性格である為、この旅を通して、アメリカンロサンゼルスマッスルパワー(勝手な俺のアメリカのイメージですいません。)を浴びる事で社交的でポジティブな自分を手にいれる事ができるのではないかという淡い希望を抱いていた。

入国前の税関ではメジャーリーグ好きな気さくなおっちゃんが担当してくれたおかげで難なくクリアした。俺は佐々木朗希を知ってるぜ?って自慢げに言われたのでオーバーリアクションしたら満足気に微笑んでいた。そこで友達が
「I LOVE RED HOT CHILI PEPPERS!!」と元気に伝え、レッチリのロゴが入ったパーカーを税関のおっちゃんに主張した。
しかしおっちゃんは「お、おう。」みたいなリアクションであった。どうやらレッチリはアメリカでは大衆のポップスというよりかは年配の人が聞く渋い音楽という存在らしい。日本で例えるなら長渕みたいな。
でも仮に俺が税関の担当だとして欧米人が大きな声で「ILOVE長渕!!」って叫んでいたら堪らないだろう。彼は知らず知らずのうちに凄く惜しいけど面白い事をやっていたのかもしれない。

税関を通り抜け俺たちはロサンゼルス内にあるトーランスという街のホテルに向かう。
実は事前に予約していたはずのホテルが前日にクレカの制限越えで予約が完了してない状態になっていた。そこで俺たちは懸命にホテルを探して、たどり着いたのがトーランスにある日本人スタッフ在籍の日系ホテルだった。
トーランスは日系企業が多く、人口の15万人のうち10%が日本人という街であり、万が一路頭に迷った時の助け舟としてもってこいの環境だった。そして驚くことにキャンセルになったホテルの所在地がロサンゼルス最悪のスラム街スキッド・ロウに位置してることが後々判明し、俺達は冷や汗をかいた。不幸中の幸いとはこういう事だ。俺達はUberを呼び、車の窓を開け、LAの風というやつを浴びた。そう。これから俺達の、都会の喧騒から離れ、異国の都会の喧騒に迷い込む10日間のLAへの旅が始まるのだった。







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