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『i 触れる SAD UFO』(崎山蒼志)をきいたよ


2023年8月9日にリリースされた、『i 触れる SAD UFO』。

新しい曲を聴くのが何となく苦手な私だけど、
崎山蒼志さんの曲は、新しいし斬新だし唯一無二なはずなのにいつも懐かしさがあって、なぜだか心と身体に浸透していくから不思議。



記憶 から 宇宙 へと世界を移して、
今回もファンタジーのように独特な景色を見せてくれる楽しい音楽ばかりだった。

ファンタジー的世界観を見せつけられているようなのに自然と受け入れられるの、なぜだろうと思っていたけど、
聴けば聴くほど、

’わからなくてもいいじゃない、わかりあえたらいいけどね’

っていう崎山イズムが人を素直にさせるのではないか、と思うようになった。

’全てを理解しようと頑張らなくていいよ、ぼくもできないし’

と、何故だか諦観は全く感じない自然体なやさしさは、
人間の真ん中の部分にするっと染み渡って、安心させてくれる。



とはいえ、ちょくちょくと、

誰かへの疑問が溢れて耐えられなくなっている人間らしさや、
日常的な何かに翻弄されている身近さを感じるひとコマが垣間見えて面白い。




「水がテーマになっている曲がわりかしある」みたいなことを、ライブだかなんだかで話していた気がするから当たり前だと言えるかもしれないけど、
聴いていると水色が見える曲がすごく多くて、今回のアルバムも例に漏れず、と言った感じ。

けど今回は、水色より少し熟した紺のような色を見ることもおおくて、
水色と紺色の背景に、きらきらと黄色やオレンジが差す可愛らしさ。魅了された。。

そういえば紺色が宇宙の不穏さと通ずる気もしておもしろい。すてき。

視覚的な何かを思わせてくれる、すごく豊かな音楽ばかりで楽しいね。




言わずもがな歌詞も好きで、
自分が思い描いた世界を臆せず言葉へと変換しているサマを見ていると、
その強さに勇気をもらえるというかなんというか。

自分が大切にしたいものを蔑ろにしなくていいんだと思える。




ずっとそのままでいてほしい、
と今突発的に文字を打ち込んでしまったけど、

そのまま変わらず、というより、
変わらずありのまま、でいてくれたらうれしいかも。

何様ってかんじだね~~



多分これからもずっと聴き続けるなあ。
大切なアルバムになりそう~



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