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インド人と食事#3(北はターリー南はミールス)


マサラ、マサラのインドの食事ですが、
広大な国土を持ちますので、
所変われば品変わる、という訳で、
やはり地方で違いがあります。
とはいえ、マサラの種類や
風味がいくら違うと言っても、
日本人にはサッパリ、、ですので、
基本的な日本人にも分かる話をしましょう。

インドの北部と南部は民族的にも
異なるのですが、農産物も北は
麦が中心で牛乳など酪農も盛ん、
南は米作が中心。日本とは違う
バスマティ米ですが。
北は小麦粉を練って焼いた
チャパティやロティ、さらに油で揚げた
チョーレーなどが多いですが、
南は米や炊き込みご飯のビリヤニ、
米粉を薄く焼いたドーサなどが
食べられます。主食が違うわけですね。

米から、と言ったら、
米を蒸して餅のように潰した後、
発酵させるイディリー、というものも
あります。お祝い事などで食べられますが、
酸味があって私は苦手でした。。

ナンは?という方がいるかもしれませんが、
精製された小麦粉を使い、
発酵させて、タンドゥリー釜で
焼き上げたのもので、元々インドの
王侯貴族向けの食べ物で、一般の人が
食べるのものではなかったため、
今でも家庭で食べるものではなく、
外食でご馳走として食べるものです。
そんなわけで、ナンにはあまり地域性は
ありません。

では実際に見ていきましょう!
北インドはカレーにもたっぷりとバターや
ヨーグルトなどの乳製品を入れて仕上げます。
日本人の口に合う、「バターチキン」が
まさにこれです。

北インドの代表、バターチキン。いかにもバターがたっぷり、コクが出そうですね。

これが小麦粉を焼いてさらに揚げたチョーレー。
揚げたてはプクゥーと膨らんでいます。

チョーレー。少し冷えるとしぼんでしまいますが、揚げたては風船のよう。

翻って、南インドですが、あまりいい写真が
ないのですが、、これがミールスです。
一応、バナナの葉が敷かれていますね。

南インドの定食、ミールス。

米粉をパンのように発酵させて焼いた、
イディリー。酸っぱくて、、
私はあまり好きではないですが、、
無理にでも、って食べさせられることが
多かったなぁ。。
もちろんバナナリーフがお皿がわりです。

イディリー

そして、北インドで毎食というほど、
必ず食べられるのが
「ダル」。豆がたっぷり入ったカレーで、
和食の味噌汁のように、欠かせません。
それに対して、南インドは「サンバル」と
「ラッサム」。
サンバルは豆が入った、ちょっと酸味もある
さらさらとしたスープのようなカレーで、
ラッサムはトマトベースの
さっぱりとしたスープ。

その他、、南方は炊き込みご飯のビリヤニや、
既に書きましたが、朝食やちょっとした軽食で
食べられる米粉のドーサ。

ドーサ。薄く長ーく、丸く仕上げるのが特長。

ちなみに、日本では、インド料理のカレーは
スープ状のドロッとしたものしか
ほとんど目にしませんが、
日本でいうホウレンソウの胡麻和え、のような、
水を使わず、野菜にマサラを馴染ませて
茹で上げたような料理も多いです。
ヒンディー語で野菜をサブジといいますが、
こうした野菜とマサラの茹で和えもサブジと
言ったりしますね。
水分がある料理を「グレービー」と呼び、
水がないものと区別します。

その他、お好み焼きのようなウタパム、
などなど、、いろいろとあるわけですが、、
皆様、インド料理を少し整理できたでしょうか??

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