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【徒然和菓子譚】その13

今日は蓬莱饅頭の話です。

蓬ヶ島と同じく伝説の蓬莱山をかたどった饅頭ですが、大饅頭の中に幾つもの色とりどりの子饅頭が仕込んであり、構造上の工夫により、どの方向に切っても切り口には必ずいくつかの子饅頭が現れるようになっています。つまり、子宝に恵まれることまちがいなし、という縁起を担いだものであり、当然に婚礼の祝菓として今も珍重されています。伝説の蓬莱山に似せるため、大饅頭の上に緑の松の「刷り込み」を入れることもあります。

明日は友白髪です。お読みいただき本当にありがとうございました。

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