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卵について

スーパーで売っている特売の卵をみなさんも購入することがあるかと思います。私はそんなあなたに少し待ってと申し上げたいです。

特売品の卵は卵をたくさん(近年は年に300個以上)産むように品種改良された鶏を狭いケージで飼育しています。狭いケージを使う事で、スペースが効率的に使え、生産効率が上がるからです。元来、鶏は年に20個程度しか生まないため、体のカルシウム不足により骨がスカスカになっています。ケージの狭さから運動不足になり、ほとんど骨粗しょう症の状態で、骨折している鶏も多いですが、基本的に放置され、毎日鶏の死体除去作業が行われているのが現状です。

鶏の飼育方法はケージの他、平飼い、放牧、オーガニックなどがあり、サルモネラ菌を持っている確率が一番高いのがケージ飼いです。

また、ケージ飼いは鳥インフルエンザ感染症の温床になります。2021年度も千葉県の鳥インフルエンザが発生して200万羽もの鶏が殺処分されたことは記憶に新しいでしょう。

それに加えて鶏を含め、畜産物の多くには抗生物質を使用しています。抗生物質は感染症の治療が主な目的ですが、畜産物の場合は体重を増やすための成長促進剤として使用されています。そのため、抗生物質の抗体ができてしまい、新たな感染症を生み出すことがわかっています。鶏は生まれるとワクチンを25種、抗菌剤を15種投与されます。国産の鶏の59%から薬剤耐性菌が検出されています。ちなみに輸入品は34%です。

ケージの使用はヨーロッパを中心に使用が禁止になっています。日本は9割がケージ飼いの卵です。普段口にすることの多い卵ですから、ぜひ健康的なものを食べたいところですが、難しいところです。

一つ、非常にこだわった卵を作られている生産者をご紹介いたします。兵庫県丹波市にあるカンナンファームさんです。こちらの卵は卵アレルギーの方でも召上がれるほどの商品作りを行っています。一度召上がられてはどうでしょうか。

カンナンファームさんのホームページはこちらです。
https://www.kannan-farm.co.jp/

私の和菓子店、森八でも一部ですが、こちらの卵を使わせていただいております。和菓子の出来栄えも全くことなります。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

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