2021年、個人的に印象に残った10曲

 あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします。
 さて、昨年私はYouTube musicが使えるようになったこともあり、今まで聞かなかったようなジャンルの曲を聞く機会が増えました。
 ということで、去年よく聞いた曲を10曲、順位などは付けず、あくまで自分の印象に残った10曲、というテーマでご紹介したいと思います。

1 「だから僕は音楽を辞めた」(ヨルシカ)

 ヨルシカさんは以前から存じており、青春的な音楽の印象で、この曲も基本的には青い絶望と後悔の歌だな、と思いました。
 しかし、この曲は青さを補って余りあるぐらい言葉選びと配置が素晴らしい!
 メロディや歌い方もあいまってとても「エモい」曲だと気付かされました。

「どうでもいいんだ…… 間違ってないだろう…… 
 間違ってないよな…… 間違ってないよなぁ……」

だから僕は音楽を辞めた(ヨルシカ)


2 「檄!帝国華撃団<新章>」(佐倉綾音ほか)

 過去の名作、「サクラ大戦」のリメイク「新サクラ大戦」のテーマ曲です。
 はじめて聞いたときは「田中先生、複雑なことしてるなー…」ぐらいの感想だったのですが、何度も聞いてるうちにこの曲の素晴らしさを再発見し、ヘビロテしていました。
 AメロBメロの気を衒った構成、からの昔通りエモいサビ、そして豪華な間奏、と見どころ満載なのですが、自分が一番好きなのはセリフ部分です。
 旧版では以下の通りです。

「わたしたち 正義のために戦います。たとえそれが命をかける戦いであっても わたしたちは 一歩も引きません!

檄!帝国華撃団

 それが新章では以下のように変わります。

「わたしたち 正義のために戦います。たとえそれが命をかける戦いであっても わたしたちはあなたと共に参ります!

檄!帝国華撃団<新章>

 命をかけて戦うロマンに重点が置かれていた過去に対し、命を賭しても添い遂げる、という主人公とヒロインとの絆の深さに主眼が移っていることを表す、良い改変だと思いました。

3 「Great Days」(青木カレン、ハセガワダイスケ)

  アニメ「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」の3rd OPです。こちらも前から聞いていましたが、YouTube musicのおかげでヘビロテしています。

 アニメでは、吉良吉影にバイツァ・ダストされている間は逆再生で絶望的な曲調になり、最後に吉良を打ち破って以降は過去のOPを歌ったボーカリストも再集結する熱い曲です。
 聞き慣れると、通常版は英語の歌詞の発音が非常に心地いいです。調べたところ、青木カレンさんは有名なジャズシンガーらしく… 耳に心地いいのも納得ですね。

4 「うまぴょい伝説」(Cygames)

 昨年大流行したアプリゲームからの一曲です。実は私、アプリがリリースされるまでほとんど曲を聞いたことがなく… 「ハルウララで有馬記念に勝てる」と聞いてリセマラも知らずにはじめて、ほとんどのライブ曲を飛ばしていました。
 そうしてやっと勝てたURAファイナルズ(初心者最初の関門)、感動をぶち壊すように流れたのがこの電波曲でした。
 しかし、聞けば聞くほどイントロのファンファーレのエモさ、サビのコール部分のエモさに脳を溶かされ気付きました。「この曲、ウマ娘版お願いシンデレラだ…」

初めてうまぴょいしたときのスクショ。びっくりしすぎてキャラが撮れていない。


5 「極楽寺ハートブレイク」(ASIAN KUNG-FU GENERATION)

    アジカンから続けて2曲です。まずはめちゃくちゃ明るい曲。
 …に見せかけてよく聞くと「湿気たライター」「さよならは来るのです」みたいな悲しいワードがチラホラ。
 それでも明るく情景を歌い上げるギャップが大好きです。
 「湿気たライター」と「仕方ないさ」で韻を踏んでるところがシンプルでわかりやすいけどメッセージ性が強くてたまらないです。


6 「月光」(ASIAN KUNG-FU GENERATION)

  イントロはドビュッシーの「月の光」の一節です。
 とにかく… 聞いていて辛くなるぐらいに悲しい曲です。

「冷たい世界の止まない痛みを 掻き消す術など知らなかった」

月光

 自分の昨年一番辛かった時期に寄り添ってくれた曲でもあります。
 昔から知っている曲ではありますが、そういう意味で自分の2021年にとって思い出深い一曲です。


7 「Beautiful World(da capo version)」(宇多田ヒカル)

 シンエヴァのED曲その2。曲のアレンジと、劇場でのテンションが相まって、2021年屈指のエモ曲となりました。
 作中ではグッドエンドを迎え、未来に向かっていくシンジ君… と対比されるように過去に捉われるゲンドウ君のテーマ曲のように聞こえるのは私だけではないはずです。

    「愛してその人を得ることは最上である
  愛してその人を失うことは、その次によい」

ウィリアム・メイクピース・サッカレー

 ジョジョに登場する詩からの引用ですが、永遠のテーマ、としか言いようがないぐらい深いテーマです。


8 「チューリングラブ feat.Sou」(ナナヲアカリ)

 風見てんさんと白宮レイさんの歌ってみたではじめてフルを聞きました… これだけで伝わる人にはこの曲のエモさが伝わるとは思います。
 ですが、オリジナルを聞いても素晴らしい完成度で驚きました。耳あたりの良い数学用語に、叫んでいるのに耳に優しいナナヲアカリさんのお声… 素晴らしい楽曲だと思います。

9 「それゆけワンダーランド」(騒音のない世界)*オフボーカル曲

 主旨とは少しズレるかもしれませんが… 掛け値なしに私が昨年一番聞いた曲です。
 騒音のない世界さんのBGMが好きすぎて、雑談枠に使用しているVtuberさんを探していたことがあるほどです。
 騒音のない世界さんのBGMは、まるで通常のボーカル曲のようにイントロやサビ、アウトロがあるところが好きです。
 それゆけワンダーランドに限らず、「ここ好きポイント」を一つ一つ語り合いたい曲ばっかりです。

10 「フォニイ」(ツミキ)

 11月後半に桜野綺さんがカバーを投稿してから1ヶ月と少しで、おそらく何百回も聞きました。
 解説については以前の記事に譲りますが、純文学的な内容を、現代に即して解釈し、緩急のある素晴らしいリズムで仕上げた曲、と言えるでしょう。

 少しでもご興味があればぜひ以前の記事をご覧になって、桜野さんのフォニイを聞いてみてください。(宣伝)



 以上、2021年の曲、というよりは私が昨年聞いてた曲、という感じになってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?
 やはりYouTube musicを利用するようになって、過去に気になっていた曲をよく聞いた、というのが表れている気がします。
 それでは、2022年も良い音楽ライフをお過ごしください。よければオススメなんかも教えていただければ幸いです。

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