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初めてのマーケティング入門

「マーケティングって売り上げを伸ばすために、どんな商品を作れば良いのかを考えるだけだろう」
という素人考えから、流石にそんなことないだろうと思い、入門書を読んだ。それが、『ここからはじめる実践マーケティング入門』です。


マーケティング実務ゼロ、素人ながらざっくりマーケティングを捉えてみたので、そのことについて記載していきます


マーケティングとは

マーケティングとは”買ってもらえる仕組み作り”です。相手がこの商品購入したいと選ばれるように印象を与えることです。マーケティングは以下の順序で実施していきます。

1.コンセプト策定
2.提供する相手と価値の選定
3.自社分析・他社分析
4.仮説検証(調査)
5.調査結果に基いた修正

まず商品・サービスを作るときにどんなコンセプトにするのかを考えます。
例えば、「疲れを吹き飛ばしてくれる飲料」というものです。
次にコンセプト確定後に、誰にどんな提供するのかを絞っていきます。先ほどの続きでいえば、"夜の疲れたビジネスマンに”、”明日も頑張ろうと思える爽快さ”を提供するなどです。
その後、実際に自社と他者を分析し、その分析結果を踏まえて実際にどんな商品を誰に提供するのか仮説を立て、その後実際に商品を世の中に出し、その後検証のための調査にあたります。

この本を読んで、一番無知であったと実感したのは調査の困難さです。
調査なんて、「ネットでアンケート募ることや、youtubeでの広告のチェックするくらいでしょ」と思っていたのですが、本当に奥が深いです。
ただ聞くだけではダメで、仮説を検証するために前提条件を置き、バイアスが効いていない、使えるデータを収集するために、適切な調査設計をする必要があります。
調査設計とは誰にどのような聞き方で聞けば一番欲しい情報が手に入るのかを設計することです。間違えた聞き方をしてしまうとミスリードを起こし、誤った情報をもとに商品開発や製造をしてしまうため、それらをいかに防止するのかを考え、設計します。

話はそれますが、マスコミの情報操作で「〇〇氏を支持しませんか」と聞くと本当に不支持な人以外は「いいえ」と答えるために、中立立場の人も支持側の立場のように見せるといったことも調査設計で敢えて組み込んでいる物だと思います。
このように聞き方ひとつとっても、結果が大きく変わってしまうので、調査設計は本当に大事ということです。
その結果を受け、実際に商品を展開していくのかどうかを決定していくということです。

ブランドとは

ブランドとは顧客に抱かせる概念です。相手にこの商品・企業をどう思って欲しいのかという印象、がもうちょっと噛み砕いた言い方です。

ブランドが必要なのはシンプルに「何もしなくても勝手に売れていき、かつ高収益を生み出せる」からです。そのブランドのイメージが確立していれば、大規模なプロモーションも不要、多少値が張っても勝手に売れるからです。
例えば、スタバがブランド確立が最もうまくいった会社です。スタバはテレビCMは一度も見たことなく、イベントも見たことがありません。マスコミの露出が少ないのに、他のカフェに比べ、多少ドリンク代が高くても多くのお客さんが列を為して購入していきます。
これは、みんなスタバに同じ印象(高級感・落ち着き・スタイリッシュさなど)を持っているため、その印象に好意を抱いている人が自然と訪れるためです。
ブランドを構築し維持するために、各社は様々な商品・サービスを知る場面でどんな印象を与えたいのか徹底しています。
それはCMや商品PR活動だけでなく、お店の家具の配置から、SNSでのお客さんのツイート、それら含めて印象を統一させるよう、常に意識しています。

もちろんブランドは美味しい話だけでなく、注意点もあります。
高級感を売りにしている商品を安売りすると安っぽいと思い高級感に惹かれている人は購入しなくなりますし、何か問題が発生するとそれで一気にブランド毀損することもあります。
一時期話題に上がった、飲食店のアルバイトが悪ふざけで冷蔵庫に入るなどありましたが、ニュースに取り上げられ、拡散されると「あそこのコンビニで冷凍食品を買うのはやめよう」となります。そのように注意すべきことはたくさんあります。

これからのマーケティング

マーケティングは特に今大きく変化しています。
もちろんそれはIT技術の発展により、安価に様々な施策が打て、相互にコミュニケーションが取れるようになったこと、また今は物を買うより、経験に価値の重きが置かれているためです。
さらに今までは企業など組織でしかマーケティングができなかったのですが、今は個人でもマーケティング、自分をどう見せるのかができるようになってきました。今後このように大きく時代が変化していく、そのように思えます。


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