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#15 相手の価値観をつかみやすい話題…「本」「映画」「スポーツ」 / 人間関係を深める仕事の習慣

こんにちは、森本千賀子です。
人間関係を深める仕事の習慣 (4)です。

相手の価値観をつかみやすい話題…「本」「映画」「スポーツ」

相手の趣味の話から「価値観」までを理解するためには、より突っ込んだ質問をしてみる必要がありますが、質問を重ねるまでもなく相手の価値観をつかみやすい話題があります。
それは、「本」「映画・ドラマ」「スポーツ」です。

●本
本の話題に触れるきっかけがつかめれば、
「どんな本を読んでいらっしゃるのですか?」
「最近読んだ本でおもしろかった本、印象に残っている本はありますか?」
…などとたずねてみましょう。相手がどんなテーマに興味があるのかを知ることができます。

面会の場所が社長室や役員室などだった場合は、本棚に注目してみてください。ビジネス書やその業界の専門書などが並んでいることが多いでしょうか、その中に、小説や著名人の著書など、異色のものが混じっていることがあります。

私は以前、ある社長室の本棚に、元ラグビー日本代表監督の著書を発見したことがありました。私は学生時代にラグビー部のマネージャーをしていましたので、さっそくその話題を持ちかけたところ、ラグビー談議でひとしきり盛り上がりました。その社長の「チームの育成」「人の育成」に対するものの考え方もお聞きすることができ、経営理念への理解につながりました。

相手が感動したという本、すすめていただいた本は、さっそく読んでみます。すると、「この人はこういうことに心を動かす人なんだ」「こういう世界観を持っているんだ」ということがわかります。
そして、その本を読んだ感想を、次にお会いしたとき、あるいはメールで伝えます。相手の方は「自分のことを知ろうとしてくれた」「自分が心を動かしたことに共感してくれた」と思うでしょう。1冊の本を通じて、お互いの心の距離が縮まります。

●映画・ドラマ
映画・ドラマについても、本と同様です。
「最近は映画を観ていないな」なんていう方でも、過去に観て感動した作品が何かしらあるはずです。きっかけがつかめれば、たずねてみてください。
映画館が近くにある会社なら、「会社帰りに立ち寄られることはあるんですか?」などと聞いてみてもいいですし、年1回のチャンスではありますが、アカデミー賞発表のニュースをきっかけにしてもいいでしょう。

●スポーツ
スポーツは、比較的気軽に挙げやすい話題だと思います。野球、サッカーをはじめ、陸上、バレー、フィギュアスケートなど、ニュースで大きく取り上げられる世界大会があり、話題を振るチャンスは豊富。特に、オリンピックやワールドカップのシーズンは世間全体の気持ちが盛り上がり、感動を共有しやすいといえるでしょう。
野球やサッカーに興味がないとしても、小中学校時代には部活動で何らかのスポーツの経験がある方は多いと思います。

「学生時代にどんなスポーツをしていらっしゃいましたか?」 

スポーツの好みには、実はその人の人生哲学や価値観が反映されているように思います。たとえば、「チームプレー」を好む人もいれば「個人プレー」を好む人もいます。
瞬間的に勝負が決まる競技に魅力を感じる人もいれば、長時間のゲームの中で戦略を実行していく競技に惹かれる人もいます。

単に「この人はこのスポーツが好き」という情報だけを得て、「昨日、日本が勝ちましたね」という雑談で終わるだけでなく、そのスポーツのどんな部分を楽しんでいるのか、どんなタイプの選手が好きなのかも聞いてみると、その人の価値観の理解につながるかもしれません。

さて、相手が好きなスポーツや応援しているチーム・選手がわかったら、その情報は長期的なコミュニケーション維持にも役立てることができます。
たとえば、試合があった翌日に、「***、勝ちましたね。おめでとうございます」「***選手、大活躍でしたね」などのメールを送るのです。相手の方としばらく顔を合わせていなかったとしても、「自分のことを気にかけてくれていて、感動を共有してくれるんだな」と思っていただけるでしょう。

お客様や周囲の人々とよりよい関係を築き、あなたのビジネスがより大きく、喜びに満ちたものとなるよう、人生がキラキラと輝かしいものになるよう、心よりお祈りしています。

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