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#18 興味がないテーマは、「いかに相手の気持ちに近づけるか」が大切 / 人間関係を深める仕事の習慣

こんにちは、森本千賀子です。
人間関係を深める仕事の習慣 (7)です。

興味がないテーマは、
「いかに相手の気持ちに近づけるか」が大切

雑談の場で、相手の趣味や関心事を聞き出せたとしても、その次の会話に困ることもあるのではないでしょうか。自分がそのテーマに興味がなく、話題や情報をまったく持っていないときは、「**がご趣味なんですか。そうですか…」で話が終わってしまうこともあるかと思います。それはもったいないですね。

そんなときは、「それは、どんなところがおもしろいのですか?」と質問してしまいましょう。そして、相手が語る「おもしろさ」を素直に受け入れ、興味を示すことで、相手の気持ちに近づくことができます。

私がある社長とお話ししていたときのことです。いかにも「仕事人間」という感じのその社長に、「休日は何をして過ごされているのですか?」とお聞きしたところ、「山登りをしている」という、意外な答えが返ってきました。「自分にとっては無心になれる時間と場所が必要。それが山登りなんだ」と。

けれど、私は山登りに興味を持ったことがありませんでした。小学生の頃、夕方から登り始めて日の出までに山頂を目指すという本格的な登山をして非常につらかった思い出があり、それ以来、山登りには懲り懲りしていたのです。

「それはどういうところがおもしろいのですか?」

私は、そのことを正直に社長に伝え、「ランナーズハイというものがあるように、山登りハイという現象も起きるものなんですか?」「私もそういう体験をしてみたいんですが、どんなことから始めればいいでしょう」とお聞きしてみました。

社長は「形から入ってみたらどう?今は『山ガール』ファッションを楽しむために山登りをしている女の子も多いよ。山登り用のファッションやアイテムを扱っているお店に行ってみると楽しいと思うよ」とアドバイスしてくださいました。

そして、「一緒に行ってみますか」と登山仲間との山登りの機会に誘ってくださり、私に合わせて選んでいただいた初心者向けコースの山登りに出かけました。その時間と空間、眺めた景色への感動を共有することで、その社長の気持ちが理解でき、心の距離が一気に縮まったのはいうまでもありません。

このほかにも、「ジョギングが趣味」という方と一緒に、「皇居ラン」に挑戦したこともありました。

自分が情報や経験を持っていないテーマについては、相手に土俵を移し、どんどん質問をしてしまいましょう。その中から、自分が共感できる部分、興味を持てる部分を見つけていけば、会話を広げ、お互いに楽しむことができると思います。

お客様や周囲の人々とよりよい関係を築き、あなたのビジネスがより大きく、喜びに満ちたものとなるよう、人生がキラキラと輝かしいものになるよう、心よりお祈りしています。

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