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#28 現場の仕事の体験、朝礼などで、相手企業の「現場」を知る / 人間関係を深める仕事の習慣

こんにちは、森本千賀子です。今回は”ゆるぎない信頼関係を築く(5)”です。

現場の仕事の体験、朝礼などで、相手企業の「現場」を知る

企業のカルチャーを理解するためには、会議室で社長や人事担当者にお会いしているだけでは、なかなかつかみきれないことがあります。

そんなとき私は、「現場スタッフの方のお仕事ぶりを見せてください。お話しをさせてください」とお願いします。

現場スタッフの目線で会社を見ることで、その会社の特性だけでなく、課題の本質もつかむことができ、適切なソリューションに結び付けられることは多いものです。

たとえば、小売業など店舗を持っている会社の場合は、「無償でお手伝いさせてください」とお願いし、現場の仕事を体験させていただきました。新店オープンの臨時アルバイトなどとして、商品を陳列したり、接客をしたりしました。

人事部を通じて「アルバイト」として紹介されるので、店長や他のスタッフは私が人材採用コンサルタントだとは知りません。そのため、特別扱いされることもなく、普段のままの店舗運営の様子を観察することができました。

そして、「店長が大きな裁量権を持っている」「個々のスタッフがちゃんと役割分担を意識して動いている」「本部のマニュアルに従うだけでなく、個店単位で工夫をしている」など、その会社の特性をたくさん発見することができました。

また、都心の店舗と郊外の店舗の運営手法の違い、学生アルバイトが多い店舗と主婦パートが多い店舗のマネジメント手法の違いなども理解することができたのです。ほか、お客様の層や購買特性など企業を理解するに足る情報を入手できました。


「現場スタッフの方のお仕事ぶりを見せてください!」

このほかにも、現場スタッフの皆さんと接する機会を積極的に設けました。東京ビッグサイトや幕張メッセなどで開かれる展示会に出向くほか、期末などに行われる打ち上げの飲み会や社内イベントなどにも参加させていただきました。

朝礼も、数えきれないほど参加しました。朝礼には、その会社のカルチャーが色濃く表れます。あいさつの言葉を大声で唱和する体育会系朝礼、若手社員が日替わりで司会を務める朝礼、トップが長々と訓示を述べる朝礼、和やかな笑いが絶えない朝礼…実にさまざまです。  

社員たちの表情や態度からも、その組織がどんな状態にあるのかを察することができます。

皆さんも、会議室を出て、その会社のさまざまな表情を探してみてはいかがでしょうか。

お客様や周囲の人々とよりよい関係を築き、あなたのビジネスがより大きく、喜びに満ちたものとなるよう、人生がキラキラと輝かしいものになるよう、心よりお祈りしています。


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