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#23 親密度を深めたいときは、ランチに誘う / 人間関係を深める仕事の習慣

こんにちは、森本千賀子です。
人間関係を深める仕事の習慣 (12)です。

親密度を深めたいときは、ランチに誘う

新規のクライアント企業を訪問したり、セミナーや懇親会などに参加したりと、日々新たな出会いがありますが、「この人のことを、より深く知りたい」というときには、ランチにお誘いしています。

ランチは誰でもとるものですし、相手の方も「夜、飲みに行きましょう」と誘われるよりは、気軽に応じられるものです。「今度、ランチでもいかがですか」と声をかけて相手の反応を伺い、抵抗感がなさそうであれば、さっそく具体的な候補日程をいくつか提示してお誘いします。このとき、営業系の方であれば月末を避けるなど、その方の職務やポジションに応じ、忙しくない期間や曜日を選ぶようにします。

あるいは、「○日に貴社の近くに行く予定があるのですが、よろしければランチをご一緒にいかがですか?」と投げかけてみてもいいでしょう。「わざわざこちらへ足を運ぶ」ではなく、「ついでに」という感覚であれば、相手の気持ちに負担をかけることもありません。

「今度、ランチをご一緒しませんか」
「私のお気に入りのお店に、ぜひご案内したいのですが」

私の場合は、最近では相手先の近くに出向くよりも、私の会社の付近にお越しいただくことが多くなっています。「私の『隠れ家』にご招待したい」とお誘いするのです。

「こちらにいらっしゃる機会があればご一報ください」とお伝えすると「いつでも行きますよ」とおっしゃっていただけることが多く、スムーズにセッティングができています。

もちろん、ご招待するからには、お店を厳選しています。私がよく利用するのは、次の条件を満たすお店です。

●個室がある
周囲の視線や耳を気にせず、本音で話ができるように個室を予約します。1対1の空間であれば、お互いの距離も縮まり、親密さが増します。

●長い時間、滞在できる
ランチタイムに混みあっているお店だと、「食べたらすぐに席を空けなくては」というプレッシャーがかかります。話が盛り上がったときも、時間を気にせず長くいられることは必須条件です。

●メインの後、デザートやコーヒーが出る
メインの食事の後、デザート、コーヒー、お茶などが出てくるようなコースメニュー、セットメニューがあることもポイント。食事を終えた後、「第二ステージ」として、ゆったりと会話に集中する時間を持つことができます。

●リーズナブルな価格
自分がごちそうしても負担が少ないのはもちろん、相手の方にごちそうしていただくことになった場合でも相手の負担にならない金額であること。ただ安いだけでなく、「格式高いお店で、夜に利用すると高額だけど、ランチは手軽な価格」というお店が狙い目です。

●交通の便がよい
相手の方が足を運びやすいよう、駅から近いことも大切。ランチの後、自社に戻るにしても、別の訪問先に向かうにしても、便利な場所であること。複数の路線が乗り入れしているターミナル駅付近で、上記条件に当てはまるお店を見つけておくのもいいでしょう。

ちなみに、こちらからお誘いした場合は、私がごちそうするケースがほとんどです。これも、人間関係構築のための「投資」と考えています。実際、相手の方が「次の機会は私がごちそうします」と言ってくださり、後日お誘いいただくことも多く、お付き合いが継続していきます。

食事を共にすると、「食」に対する興味の示し方から、その方の価値観や志向性をつかむこともできます。「食材」「調理法」「盛り付け」「食器」など、目をつけるポイントは人それぞれ。料理を前にした会話の広がりからも、その方の感性を知ることができるのです。

お客様や周囲の人々とよりよい関係を築き、あなたのビジネスがより大きく、喜びに満ちたものとなるよう、人生がキラキラと輝かしいものになるよう、心よりお祈りしています。

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