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2つの本を合わせて読む、「読み合わせ」という提案

本を読むのが好きだ。理由は二つある。

1. 効率が良い
2. 気軽である

「効率が良い」というのは、一人で悩んでいたら一生かけても気が付かないことを、お金にして約1,500円くらい、時間にして約3時間(1分1ページ、一冊200ページとした場合)で、学べる。つまり、かけた時間に対して、学びが豊かであること。そして「気軽である」とは、誰でも・いつでも、自分のタイミングで初められるというハードルの低さ。普段は、ビジネス書を読むことが多いが、小説においても同じだと思う。どんな種類の本であっても、一度本を開けば、いつでも著者の世界へ、自分から窓を開けて飛び込むことができる。

ぼくはマーケティングリサーチというお仕事をしている。いわゆるマーケティングの流れ、①お客さんを定義し、②価値を定義し、③価値を作って、④価値を届ける、の流れの中で、情報を編集・生産している。膨大な情報を一つづつ並び替えて、意味のある言葉に変換していく作業。仕事は地味だけど、その先にある「なにか新しいものが生まれる瞬間」。そのトキメキがモチベーションであり"心の報酬"でもある。

仕事とは「答えがわかってない問題を、わからないなりになんとかする」(確かこのようなことを糸井重里さんが言っていた)の、日々。楽しいことばかりじゃなく、むしろ悩ましいことの方が圧倒的に多いが、この「なんとかする」、つまり答えがない問題を解くこと。答えがないから解くではなく「挑む」の方が近いかも。「挑む」という行為が尊くて好きだ。間違ってるかもしれないけど、前に進む楽しみ。未来をはじめる感覚。今日は日々に「挑む」ための仲間としての本について書いてみる。

冒頭に、本を読むのが好きと書いた。ただこの「読む」は一つの本を頭からお尻まで、ずーと黙々と進むというより、複数の本を行き来しながら読む事が多い。一度読んだ本と新しい本の場合もあれば、新しい本を2、3冊と同時に読んだりもする。そちらの方が著者が伝えたい事が立体的に見えてくる事が多い。結局、同じゴールに向かって色々な角度からみんながそれぞれの体験を語っているのだろうか。今日は、振り返ってみて相性が良さそうな本の組み合わせを紹介してみる。組み合わせて本を読むことを、ここてでは「読み合わせ」と呼んでみる。

1冊目が仕事が楽しくないなーと思ってた頃に読みだした本。2冊目が仕事とは別に生活で楽しいことを始めたいなと思って読みだした本。

小山薫堂「幸せの仕事術」

菅付雅信「はじめての編集」

どちらも何度も読みかえす好きな本。そんな2冊。それぞれにこんなフレーズがあった。

究極の企画とは何か?と訊かれたら、僕はこう答えます
「それは、自分の人生を楽しくすること」
「それは、自分が幸せな気分で生きること」

「幸せの仕事術」より
あなたの人生があなたの最高の編集物なのです。そう胸を張って言えるよう、より良い企画を立て、より良き人を集め、人生をより良く作品化していくことが、この大情報時代=大編集時代を楽しく生きる術ではないかと思います。

「はじめての編集」より

仕事術の本と、編集の本、それぞれの言葉が重なってきて、本がつながってくるのを感じませんか?。「読み合わせ」したことで、ぼくはメモ帳にこんな言葉を残しています。

企画とは自分の人生を楽しくすること
そのために生活を編集して作品化してみよう🙂

そんなメモを書いたのが2年以上前のこと。その頃からこんなサイトを運営してます。少しづつだけど、生活を編集してたら、楽しい人生に近づけてる気がします。よかったらご覧になってください。

このサイトも「読み合わせ」がなかったら生まれてなかったかも。もしよかったら二つの本を合わせて読む「読み合わせ」をしてみてください。本を読むのがもっと楽しくなります。改めて「読み合わせ」という考えも、自分の人生を楽しくする企画の一つだと思いました。お勧めです。

今日紹介した2冊はこちら


それでは良いBOOK LIFEを。

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