防犯ブザー

外星通訳一族、 ”AKIMOTO”3


【姿が似てる!伝達手段を無くした同族でしょ!え?違うの?…どなた?】

———サラン・エスロー女史が初めて初代秋元通訳官に贈った言葉。——


 あの浜辺で大穴が出来て50分後、ようやく移動の準備が整った。(最初の姫を掘り起こすのに30分、その直後に落ちた僕を救出するのに10分と記録が残っている。要検閲である。)

 あとの10分は着替えだ。砂まみれでは両者ともいかがなものか。
 あの奔走していた若手外交官が、どうやらヘリに着替えを入ていたと自衛官の方から聞いたので、それに着替えた。キャスティナ姫のも、サランさんのサイズを基準に3つものタイプとサイズの違うの着替えを用意して積んでくれていたらしい。あの人は出世するよ。間違いない。帰ったらお礼と菓子折りを持っていこう。

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