外星通訳一族、”AKIMOTO”22


 『東桜中学出身、秋元 誠児、15歳です。よろしくお願い致します。』

――――2代目通訳官、秋元 誠児の通訳官就任2年前の自己紹介――――

————日本 外務省省庁一室

【訪問って、今までもやってたじゃない。何を今更?】
 キャスティナは誠児に率直に【聞いた。】
【今までは、中華連邦でのレストランの一件を除いてすべて会議室かホールにしか行きませんでしたよね?】
【ええ。座ってるの、疲れる。】
【聞かなかったことにします。……で、次からの予定は、少々毛色が違います。】
【え、黒とか茶とか金以外の髪の色の人に会えるの!?地毛で!?】
【いえ、そういう直接的な表現ではありません。それと、それを言ったらあなた方銀髪の銀眼じゃないですか。そっちのほうが我々から見るとよっぽど珍しいですよ。】
 誠児は話を戻す。
【ようするに、仕事は仕事なのですが、『一般の方々』、大衆に向けた仕事なんです。次のは。】
【……一般の方々?】
【はい。】
 と、伝えながら。

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私は現金な人間なのでしょう。お金をもらえると嬉しいとおもい、モチベーションが異様に上がります。そうするとどうなるか。書きます。異様に書きます。つまり続きます。 作品の完結には、皆さまのご助力も、私は必要としています。余裕があるときにだけでいいので、補助を宜しくお願いいたします。