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2023前半まとめ。⑥角丸の手提げ(よろけ編み)

5月の終わりにもうひとつ、こちらの手提げを作りました。「角丸の手提げ(よろけ編み)」です。

角丸の手提げ(よろけ編み)

記録を振り返ったら2017年の秋冬からしばらくの間だけ作っていました。
その頃はこんな姿で。

6年前。その頃私はかご編みを始めて3年目、前出の六角の手提げもそうですが四角四角した形をアレンジすることに注力していました。今見ると技術がまだまだなんですがこの実力でよく作ったと思う。(しかもワイルドな蔓のように見える染色までしています。)
四角をベースにして少し丸みを持たせたい。でも丸くなり過ぎないように、そして本体のアウトラインが自然に持ち手につながるように。という感じでしたね。

そしてこの手提げももっと単純な形の「トートバッグ」に気持ちが動いていった流れで一旦消滅しました。口が狭すぎるのでは、使いにくいのではないかという懸念に囚われたことも原因。でも今は、そういうバッグもあっていいと思っています。なぜかな。気にするほどでもないとか、個々のバッグで差があってよいというような鷹揚さが自分の中に。。。

形は以前のものと同じになるように作りました。
形は最初の頃の感覚で一気に作ったものがやはり一番いいと思うので。

一見、昔のやつの方がいい味出してて素敵です。
くやしいがそれは本当なのです。
しかし6年の月日が流れました。
その間毎日毎日作り、お届けし、使ってもらってフィードバックをいただき、壊れては修理し、売れない日々もあり、自分の作るものの意味を考え、デザインと丈夫さについて繰り返し検討してここに至っています。
最初のインスピレーションを思い出しながらも、丈夫で手触りがやさしくて他にない雰囲気のものになっていると自負します。

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