見出し画像

ドラクエⅠの世界を現代の物価にしてみた


宿屋の料金からドラゴンの値段を見る

誰もが知っているRPGの名作のドラゴンクエストシリーズの中から、世界観の基本となる第一作目の「ドラゴンクエストⅠ」のアレフガルドを題材にしたいと思います。

ドラクエの世界の中で、勇者や主人公が冒険をする上で必要になるのは、現代と同じでお金が必要です。

世のため人のために、世界を救うために冒険という長旅にでますが、特に誰も冒険に必要な経費を支援してくれません。

自給自足のボランティアの活動です。もしくはフリーランスのようなものです。

そう、王子であろうが、王女であろうが、令嬢であろうが、なぜか自腹で武器を調達し、宿屋に泊まって、聖職である教会からも利用料を徴収されます。

ドラクエの世界では、何をするにも、お金が無ければ物語が始まりません。

ロトの剣よりも、重要なアイテムになります。

ということで、ドラクエⅠの舞台となるアレフガルドでのお金と物価について分析してみたいと思います。

アレフガルドは、1G=400円の世界

その世界の物価を知るには、貨幣の価値を合わせる必要があります。

江戸時代であれば、1両を米の値段で比較して63,000円とする場合と、大工などの一日の手間賃から考えて30万円とする場合があります。

現代の場合、米は政府によって価格変動を抑える調整などしていますので、江戸時代と比べると割安だったりもしますので、基準を決めるのは難しい部分がありますが、30万円を打倒するとイメージがしやすいです。

ドラクエでは、主食となる米がないというよりも、食事をする設定がありません。

そこで、現代の日本と比較できそうなものとして、必ず利用する宿屋の料金を基準にして、アレフガルドの世界における1Gが何円かを考えてみました。
(※あくまで遊びの範疇ですので、その点はご了承ください。)

ドラクエ1のスタート時点の町がラダトームの町です。

これは、アレフガルドの中心的な王都に付属する街となりますので、現代の日本で言えば皇居のある東京と考えられます。

このラダトームの宿屋の値段が1泊3Gです。ゲームの最終版のメルキドの宿屋になると、値上がりしていき1泊50Gとなります。

勇者の成長と旅の進行度によって宿屋の値段が上がっていきます。たぶん、勇者もまとまったお金を持つようになるので良い宿に泊まるようになるのでしょう。

旅の始まりで所持金が少ない状況で泊まる場所と考えると、東京でも一番安く泊まれるゲストハウスを基準にしてみました。

東京の最安値が1泊1,200円ぐらいのようなので、そこから計算すると1G=400円としてみます。

そうすると、終盤のメルキドの宿が1泊20,000円になりますので、勇者のレベルと共に経済力も高まって、名古屋あたりのデラックスツインに泊まるレベルになっているとすると、まあまあ妥当なラインかと思います。

たけざおは、最弱のくせに割高感

宿屋の次は、1G=400円を元に、勇者の装備品も現代の価格にしてみました。

たけざお:10G =4,000円
こん棒:60G =24,000円
はがねの剣:1500G= 600,000円
ぬのの服:20G =8,000円
かわの服:70G =28,000円
はがねの鎧:3000G =1,200,000円


こうして現代価格にしてみると、たけざおに割高感を感じてしまいます。

現代では、運動会の旗につかう竹竿で1本1,000円ぐらいです。たぶん、ラダトーム周辺には竹林が無く、輸入に頼っているので、割と高級素材なのかもしれません。

ぬのの服は、上下のセットアップだと思いますので、上下セットで8,000円だとすると、ユニクロで買うのと同じぐらいかもしれません。

そう考えると、かわの服がセットアップで28,000円だと考えると、割安感があります。

アレフガルドは、モンスターが町の外で繁殖しているので、その皮を使っているから安いのかもしれません。

ただ、魔法使いあたりの皮となると、人間の皮みたいで、抵抗感があります。

ドラゴン1匹の値段は、マグロ1匹より安い

モンスターを討伐してもらえるお金も現代価格にしてみました。

スライム:1G =400円
スライムベス :2G =800円
キメラ :105G=42,000円
ゴールドマン :199G=79,600円
ドラゴン :159G =63,600円


最弱のスライムが1匹1Gなので、現代価格で1匹400円となります。次のスライムベスで1匹800円です。

1時間にスライム3匹倒せば、現代のアルバイトの時給ぐらいです。

これは、何だか妥当な値段でもありそうです。

ただ、一応、スライムとはいえ、命懸けで戦っていますので、その成果がスライムベスで、奈良県の最低賃金時間額838円と同じぐらいと思うとどうなんでしょう。

それよりも、問題なのが、モンスター界隈では、最強の種類に入るドラゴンが1匹63,600円というのは、割が合わない気がします。

壱岐の1本釣りマグロ1匹10kgが、約10万円でネットで買えるようなので、ドラゴンはマグロより安い。

ドラゴンをマグロと比較していると、対竜用武器のドラゴンキラーは、一本釣りの竿に見えてきます。

リムルダールのぱふぱふは?

ドラクエといえば、ほぼ必ず出てくる「ぱふぱふ

子ども心をくすぐり、大人までも魅了するイベントというか商品というかサービスです。

ドラクエ1では、リムルダールで販売されておりますが、その値段が1回50Gです。

現代価格に直すと、1回20,000円となります。

こうしてみると、微妙に妥当な値段でもあるように思えるところが、ドラクエの凄さかもしれません。

まとめ

ドラクエの世界のお金の感覚を現代の感覚と比較してみると、なかなか面白いものです。

王様から支給されたのが120Gなので、48,000円の冒険手当と考えると安すぎる気がします。命懸けの冒険なのに、手渡されるのはお年玉レベルです。

軽自動車ぐらいの値段がするはがねの鎧なんて、冒険当初は高値の花です。高度経済成長期の1960年代に、新卒のサラリーマンが軽自動車を手に入れるようなものです。

現在、金は1kg:600万円で、1g:6,000円ぐらいすることを考えると、ゴールドマンは13gぐらいしか、金が含まれていないのかな、そうすると、名前の割にかなり不純物が多いな、とかも想像すると面白いです。ほぼ表面だけの金メッキです。

ただ、SFC版では650Gに変更されていたので、少し純度が上がりました。

もう少し詳しく分析すると面白い事が、もっと出てきそうです。

その他のシリーズ

ドラクエ2の世界を現代の物価にしたドラクエ1と比較してみた

ドラクエ3の世界から物価を通してロトシリーズの世界観を見る

ドラクエ4の世界を現代の物価にしてローン等を考えてみた

ドラクエ5の世界を現代の物価にして、妻選びを考えてみた

ドラクエ6の世界を現代の物価にしてみて、世界が支配された理由を探る

ファイナルファンタジー7の世界を現代の物価にしてみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?