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ネットと共に生きてきた学生時代

インターネットが一般的になっていた時代

どちらかというと、私がインターネットに親しみ始めたのは、周りよりも遅かったです。おもしろフラッシュ倉庫はネットをしている人ならだれでもわかる。もはやニコニコは一部に流行り始めてβ版になっていました。今やテレビドラマやアニメの主題歌を歌っている人たちがインディーズとして動画投稿していたり、同人誌も大手と言われるところが存在していて、壁サーには開場一番で並ばないと買えないとか、ノベルティほしいとか、そういう雰囲気の時代(最後の同人誌のところはいまもそうか、変わらないですね)

不便だけど楽しい

特に私が感じているのはニコニコ動画の流行り廃りについてなんですけれども、不便なところって結構あったんですよね。そもそもガラケーで動画を見ていた時なんて、なんか知らないけど決定ボタン連打しないといけなかったんですよ。動画の再生ボタンを押すと、「連打してください」みたいな表示が出てきて、ひたすらに連打して、やっと5分くらいの動画をみることができる。1本動画見るのにどれくらい連打してたんだろう……。長い時は何度もロードで連打が入るので、もはやゲームしている感覚ですよね。

あれはパソコンで言うとF5連打だったんでしょうか。いや、私の記憶の中でのニコニコ動画なので、もしかしたら違うところもあるのかもしれないけど。でも、そこまでしてみたい動画があったんですよね。はずれを引いて「さっきまでの労力を返せ!」と思うときもありましたけど、自分の好きな動画、感動した動画を見ることができたときは「見せてくれてありがとう!」って思ってまた連打するんです。

そろそろ大学受験考えないとな、くらいの時期に、ニコニコ生放送が始まったんですよ。有料会員の一般人が画像や音声を使ってライブ配信するというものですね。

これもまた大変で、配信者とリスナーが増えてきたころに、ニコニコのサーバーが耐えられなかったのか、配信枠が全然なかったんですよね。そもそもお金を払ってまでネット上で自分の絵や声を配信したい人がたくさんいたんですねっていうことが驚きだったんですけれども、それはまた別の話ですね。「枠取り」とか「横入り」とかいう文化があり、配信するまでの苦労があったようです。(私は配信者側になったことないので、この時代の様子はリスナーとしての聞きかじりなんですけれども)リスナー側は、その苦労を受け止め、放送時間が遅れるんだなあと待っていたり、「わこつ(枠取りお疲れ様です)」などという挨拶を送っていたんです。

このような不便の中に待ち遠しさとか、「あとすこしで!」という期待をもって楽しんでいたのが、ニコニコの最盛期なのではないかなって個人的には思います。いや、枠待ちに1時間とか2時間とか余裕でかかっていたために寝る時間までに間に合わず見過ごしてしまった時の絶望感たるや。許すマジ運営、と今でも思う。いや、推しへの執着や愛情が人間の三大欲求に負けたことが敗因なんだけども。

便利になったよね

iPhoneやAndroidが主流になった現在、ニコニコの動画を再生するのに決定ボタン連打とかしないし、そもそも液晶タッチパネルだから決定ボタンとかないし。生放送も枠取り待ちとかないし、放送自体もなんか公式のほうがユーザーによって来ているのでは?と思わなくもない。いや、当初からゆるい感じの雰囲気とかあったよね。公式放送に限っては、終了時間てないようなもので、ユーザーの期待に応えて延長って当たり前(あれは延長込みで仕事を頼むときに相談済みなんだろうか)。スタッフさんにはあの時間ってちゃんと残業代出てるのかな。とか、余計なお世話ですね。

ユーザーの生放送は延長できない人は30分でぶちきりされるけどね。終了時間気にせずに話盛り上がっちゃってあ、もうすぐ終わりじゃんって気づいた時には盛り上がったまま枠が終わり、次枠があるのかもわからず、枠取り1・2時間待って、放送主が「ごめんねー途中で終わっちゃって。」と放送を始めるころにはみんな前の枠の話の熱は冷めてる。しょうがないよね。熱量って時間と関係あるから。

今のネット社会

やっぱり”労力の上にある対価”というのが人間の楽しみには必要なのかなって思うんですよね。ただただ提供されたものを享受していくっていうのって飽きるだけというか。脳みそ溶けるというか。

そもそも今現在脳みそ溶けてる人間のいうことなんて、なんとも信憑性に欠けるんですけど。いや、逆にこうなるよって言えるからいいのかしら?まあ、この記事を読む人に任せます、信じるか信じないかはあなた次第です。

今のネットって無料で何でも見れるし、聞けるし、ツイッターなんてトレンドで情報があふれるほど出てくるわけですよ。YouTubeは本当に好きかどうかもわからないおすすめ動画いっぱい出してくるし。情報過多なんですよね、基本いまって。

私がインターネットに触れ始めたころは、自分でほしいと思って探した先に情報があったので、宝探し感とか、見つけたぜ!って感じだったんですけど。

今は、いかにあふれた情報の中から自分に合ったものを探すかとか、トレンドの中に埋もれていかないようにしないと情報に振り回されちゃうっていうか。

こんな情報社会を生き抜く学生は大変だなって思いますよ。インターネット初期から生きてる人間からしたら。うらやましいところもあるので、一長一短ですね。

まともに生きていけるように自分も今のインターネット社会で情報を取捨選択できるようにしていかないとなあ、という何とも言えない締めでこの記事は終わりです。

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