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自動化農場従業員の朝は早い

トクイテンの森です。今回は社内向けに書いている一年後程度の将来を想定して、ロボット化された自動化農場で従業員の1日の仮想シナリオに関して朝の部分を抜粋してお送りします。

ある日勤従業員の朝

出勤直後(早朝)

グリーンハウス内外の状況確認

農業従事者Aは朝農場に出勤するとコントロールセンターに入り農場の状況をモニターで確認する。各所に監視カメラが設置してあり、ハウスの建屋に異常や故障がないかを確認できる。

温度や湿度、土壌の水分量など各種指標が一日、一週間、一ヶ月でどのように変化したかを大画面のグラフで表示されている。直近で撮影したトマトの畝一列ごとのパノラマ画像が映し出されており、自動認識だけでなく目測でもトマトの生育状況が確認できる。

ハウスに異常があるかもセンサーや監視カメラ、自動見回りロボットからの映像に基づいた異常検出で検知できるようになっている。野生動物がハウス内へ侵入した場合には映像に残っているはずであるし、不審者が映った場合には自動的に認識し即座に関係者に連絡がされるようになっている。

ロボットの状況確認

モニターには、全てのロボットに関して前日どのような作業を行ったか、作業中に異常はなかったか詳細なログが残っており、分かりやすいイメージと簡単な自動生成文で説明が表示されている。

ロボットは待機場所で充電ドックに接続された状態で待機しており、充電を終えたロボットに電源が入れられる。セルフチェックプログラムが起動して、ロボットの機構や電気系統に問題があるかどうかを確かめる。問題があるとみなされた場合はモニターに表示される。それぞれのロボットについて音声認識で説明を要求すると(あるいは、それぞれのロボットのアイコンをクリックすると)、ロボットの細かな状態をこれまでのログから自己診断して説明してくれる。バッテリーの容量や動作時の異常音、収穫動作の成功率の低下などが示されて、修理が必要かオーバーホールが必要かなどのアドバイスをしてくれる。問題のあるロボットは従業員が直接あらかじめ決められたリストに従ってチェックする。

一通り自動診断システムからのメッセージを理解し終わると、実際にロボットを見回って自己診断で見落とした異常がないかを点検する。自己診断と見回りで異常とされたロボットは工場へ送られる。

その日の農作業内容に従って、必要なロボットを用意する。モニタリングロボットは常時必要なため手をつける必要はないが、収穫する日、しない日があるため、収穫用や葉かき用、芽かき用のエンドエフェクタは頻繁に交換される(自動で交換できるといいなぁと思っている)。必要に応じてロボットを所定の位置へ手作業で移動する。その際にロボットには人間に押しやすいハンドルがついており、台車のように移動することができる。場合によって、タイヤのモータを手動で操作できるようになっており、負担は少なくなっている。

以下ロボットの起動と自動運用へ続く。


いかがだったでしょうか?
まだまだロボットは完成していませんが、農場での1日を想定して必要な機能を分析して、着実に作っていこうと考えています。もし自動化農業やロボットにご興味がある方がいればご連絡ください。


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