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展示会でのよくある質問と回答

こんにちは
トクイテンの森です。
先週今週とビジネスイベントに出展してロボットの展示やビジネスモデルの説明などをしてきました。この記事では出展時によくいただく典型的な質問と現時点での我々の回答について書いておこうと思います。

(見出し写真は9月29,30日に東京・渋谷で開催されたOpen Innovation Fes 2023でのトクイテンブースです)

展示会FAQ

このロボットはいくらなのか?(販売しているのか)

今の所、ロボットの個別販売はしていません。
起業前に農家や農業法人様を訪ねてインタビューしたところ、ロボット単独で購入するという既存農家はほとんどいないだろうという結論に達しました。高齢化が進み設備投資をしようという小規模農家が少ないことや、実績のない製品は農業のリスクを考えると複数年の運用でペイできる価格では購入が難しい、など様々な理由があります。
起業時からのコンセプトとしては、自分たちの農場で農業をしながら、開発したロボットの性能が不完全でも自分たちで使いながら改善していき、自動化された農場をパッケージとして提供するというものです。そこにブレはありません。
今後の事業として個別機能のロボットを販売したいという考えはあるので、農場の自動化・省力化を進めながらニーズに合わせて製品を切り出していきたいです。このようなロボットが欲しいなどの考えがありましたらご連絡ください。議論させていただきたいです。

なぜトマトを選んだのか?

日本でのトマトの市場規模は2000億円超と野菜では一番の市場規模となっているのが理由の一つです。もちろんトマトが美味しいということもあります。
トマトの消費は一般の野菜よりも果物に近くトマトを欠かさない家庭も多くいるようです。また、最近も離農するトマト農家が愛知県内にもあり、需要と供給のバランスを考えてもトクイテンが始めるからといって市場が飽和することはないと考えています。

自社で農場も持っているのは負担ではないのか?

自社農場で栽培するメリットとして自ら品種を選べるという点があります。トクイテンで主に栽培しているミニトマトのサンタスティは捻って採れる品種で、ロボットもそれに合わせてハサミなどを使わずに捻って採る方式を採用しています。ロボットに合わせたトマト選びや農場作り、トマトや農場に合わせたロボット作りの両方が大事だと考えています。

110月5,6日開催のあいちモノづくりエキスポ2023では、愛知県の大村知事に収穫ロボットのデモを披露して、3回の収穫機会で3回とも成功させました

トマト以外の作物は検討しているか?

今はトマトに集中しています。ミニトマト農業の省力化や自動化に目処がついたら他の作物も考えます。もし次を検討するなら、トマトと同じナス科のナス、ピーマン、パプリカなどでしょうか?また、ナス科ではありませんがキュウリの収穫ロボットの需要がありそうということは面白いです。収穫時期が読めず突然大きくなり、大きくなりすぎると出荷できないため、収穫のための人材を無駄に長く確保しなければならないということです。もし、キュウリ収穫ロボットができれば、無駄な人件費を使わなくて良いということでした。

元々の事業は農業なのか?ロボットなのか?

元々両方やるつもりで起業しています。農家がロボットを作ることで、「使える」ロボットが作れると考えています。創業者のバックグラウンドはITやロボットですが、創業者の一人である代表の豊吉は岡崎市の農業大学校で1年研修を受けるなど農業には本気で取り組んでいます。

あいちモノづくりエキスポ2023では開発したロボットについて森による講演も開催されました

まとめ

今回の記事では、トクイテンメンバーが展示会などでよくされる質問について、まとめて回答してみました。この記事をあらかじめ読んでおけば、トクイテンのブースでより深掘りした議論ができるかもしれません。参考にしていただけると幸いです。


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