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不可抗力で時間を与えられるのも良いものだ

首都高を乗せた246沿いを歩きながら突然の雨に打たれ立ち寄ったコンビニエンスストアでふと10代の頃に読んだ鷺沢芽さんの小説のとあるシーンを思い出していた。

雨に濡れた為だろうか、8月だというのにホットコーヒーを注文してイートインコーナーに座る。今までにコンビニのイートインコーナーを利用した事はなかったが便利なものだな。などと考えながら激しさを増す雨の景色をガラス越しに眺める。

iPhoneを取り出し雨雲レーダーを確認するとどうやらあと1時間ほど雨は降り続く事がわかる。同じように雨雲のデータを確認していた若い男2人組みがコンビニの駐車場に停めてあるカーシェアの車に向かって走り出していた。急ぎの案件でもあるのだろう。慣れた感じで車に乗り込むと颯爽と246の車列に紛れ込んで行った。

テクノロジーの進歩や新しいサービスに順応するのはいつの時代も若者からなんだろうな。そんなことを曇りガラスの向こうで豪雨にお辞儀し続けている植物を眺めながら思った。

雨も上がって外に出ると少しヒンヤリした空気が体を覆い、少し早めの秋がくるような気がした。



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