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本当に、タッチターンよりクイックターンの方が早いのか?

クロールのターンには
タッチターンとクイックターンがあります。

個人メドレーの
背泳ぎから平泳ぎのターンにも
タッチターン、バックターン、
バケットターンなど様々ありますね。

では、
クロールのタッチターンと
クイックターンはどちらが早いでしょうか?

もちろん、クイックターン!
というのが一般的な答えです。

オリンピック選手を見ていたらわかりますが、
クロールでタッチターンをしている選手は
いませんよね…。

しかし、
一概にはクイックターンが早いとは
言えないのです。

クイックターンの方が早い条件は、
「タッチターンもクイックターンも上手」
というものです。

普段の練習から、
当然のようにクイックターンを
やっている人なら
歩くのと同じように
クイックターンができるので、
クイックターンの方が、
1回のターンで
-0.5〜-1.0秒ぐらい早くなります。

逆にそうでない人は、
慣れたタッチターンの方が
早くなることがあります。


クイックターンで
遅くなってしまう大きな理由は、
クイックターンを早く回るためには、
その直前のスピードがカギを握るからです。

ターン直前で
クイックターンに慣れてない人は
一瞬状況を判断するために
速度を落としてしまうのです。

クイックターン自体は
練習すればさほど
難しいことではありませんが、
レースの後半などで
疲弊し切った状況だと
空間認知能力が下がるため
壁との距離感が掴めなくなり、
格段に難易度が上がるわけです。

・・・と、いうことは
クイックターンは、
普段から疲弊し切った状態で
練習をしておかないと、
100m以上のレースでは
運用できないということになりますね。

オリンピック選手でも
200や400mの距離になってくると、
最後のターンで、
一瞬壁を見る選手も出てきますが、
どんな状況でもクイックターンが
回れるように訓練している選手達ならば
クイックターンをした方が早い…
と、なるわけです。

でも、それほどまで
練習を繰り返している
オリンピック選手たちでも
苦しい状況ではターン前に
一瞬状況を確認して
速度を落としてしまうものなのです。


タッチターンもクイックターンも
練習をすれば出来るようになります。

しかし、
クイックターンは、
タッチターンと違い
レースで使うためには
実践形式で練習を行わなくていけません。

なので、
-0.5〜-1.0秒にこだわらなければ
無理してクイックターンを
することはないと考えています。

逆に、
-0.5を1.0秒がどうしても早くなりたいのならば
今回のことを踏まえて
練習しておくことが重要です。

尚、
200mを泳ぐ場合、
25mプールからターン7回
なので、最低でも
-0.5秒×7回=3.5秒
は早くなります。

50mプールならターン3回
-0.5秒×3回=1.5秒ですね。

クイックターンとは、
どうしても
このタイムの分、早く泳ぎたい!
…と思う方達が
コツコツ練習していくものなんですね。

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