Q&A「良いコーチとは?」
先日もありがたいことに
「良いコーチとは、どんなコーチですか?」
…と、ご質問を頂いたので、
私なりの考えを書かせて頂こうと思う。
①私が思うコーチの役割
大人の方の
スイミングコーチの役割は
「水泳を通して、
心身ともに健康になって頂く」ための
お手伝いをする立場だと私は考えている。
もちろん、
我々は医者ではないので、
予防医療のジャンルになる。
なので、
コーチの仕事は
「病気になる確率を減らす仕事」とも言える。
泳げるようになったとしても、
その後、無理な泳ぎ方で怪我をしてしまっては、
本来の役割は果たせない。
泳いだあとの爽快感だけでなく、
ちゃんとした泳ぎの上達にも
繋がる練習や指導を行う意識をしている。
②もう一生泳がないと決めた
私は引退後20年間は
レースにも出ていなかったし、
水中練習もしてこなかった。
まさに、運動ゼロだった。
20年間泳ぐことを封印して、
水泳を「学ぶこと」に集中し、
全振りしてきた。
封印…なんて、かっこよく言っているが、
ただ「泳ぎたくなかった」だけなのだ。
正直な話、
私は、「純粋に水泳が好きだった」
わけではない。
嫌な文化や嫌いな習慣も多々あった。
高校、大学共に水泳推薦だったので、
ゴリゴリの体育会を歩ませて頂いた。
が、理不尽な根性練習なんかも
正直あまり好きてばなかったし、
「必死になれば、誰でも泳げるようになる!」
なんていう、
運良くなんとか泳げるようになった人の
セリフもあまり好きではなかった。
実際には
泳げないのに
無理矢理泳がされて
水がトラウマになっている人の方が
よっぽど多いからだ。
③もう一つの水泳の世界「マスターズ」
そんな時、
マスターズの世界に出会ったのだ。
みんなが楽しそうに笑顔で
レース会場に集まり
たんたんとレースを済ませて、
その後の打ち上げで
水泳話に花が咲かせる。
そんなマスターズの世界が
私の知る水泳の世界とは
全く違う世界だった。
少しでも自分の過去の経験を活かせないものか?
と、考えたが
それでもやはり
レースには出たくはなかった。
何より、レースのために
練習がしたくなかったのだ。
だからと言って、
嫌だ嫌だと言っていても
何もしなかったら
現実は変わらないので、
学び続けることにした。
④ピーマン嫌いのシェフが作る、美味しいピーマン料理のお店。
その結果、、、
練習嫌いのコーチが
練習を作るようになったのだ。
まるで、
ピーマン嫌いのシェフが
美味しいピーマン料理を作るかのように…
私は練習は嫌いだが
プールは大好きだし
泳ぐことも大好きだ。
このプールや泳ぐことの楽しさを
多くの人に伝えたいと考えている。
それに「楽しい」や「夢中」に
勝る上達法もないとも考えている。
「楽しく」「末永く」「健康に」
のために水泳指導をさせて頂いている。
⑤「良いコーチとは?」細田コーチとの一年前の動画
…と、そんなことを考えていたら
一年前に、
リーダーの細田さんと
コーチミーティングをしたときの
レア映像を見つけた。
一年前と同じことを言っていた…w
やはり、根は変わらないということか。
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