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背泳ぎスタートのグリップ位置

背泳ぎの最新のスタート台には、
3つのグリップ場所があることをご存知ですか?

このことにより、
多くの選手や指導者が
背泳ぎのスタートについて
今までとは異なる技術や指導が必要となり、
握り方を模索されている方が多いのが現状です。

今回は、
筑波大学での研究論文
Effects of grip position on hand force in backstroke startで、
面白いものを見つけたので、
わかりやすく解説させて頂きます。

【被験者】
大学でトレーニングをしている
100m背泳ぎのベストタイムが
54秒91〜59秒71
全国大会出場から入賞レベルの6名の選手。

🔻まず、こちらが新型スタート台です。

どの部位を掴むとベストか??
この研究の結論から申し上げると、、

“下グリップのスタートは、
スタートパフォーマンスが
低下する可能性がある。
よって、
上グリップか縦グリップがベター”

と、いう研究結果が
論文に記載されています。

例外として、
身体の小さいジュニア期は、
下グリップの方が良いという記載もあります。


更にこの研究には、もう一つの発見があります。

現在、多くの水泳指導書には、
背泳ぎのスタートの最後に
「両手でグリップを突き放す」
「手でグリップを下に押す」
など、押すや突き放すと記載されていて、
これが現在の指導常識となっています。

しかし、この研究により、
「縦グリップ」
「上グリップ」
「下グリップ」
のいずれの試技も
指導書に書いてあるような
水平方向にグリップを押す
という動きはしていなかった。

寧ろ、その逆でグリップを引いている。
と、いうことが発見されていたようです。

・参照論文Effects of grip position on hand force in backstroke start (筑波大学)

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