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経験年数別間、大会前の過ごし方と対策方法

世界水泳が始まり、
メディアでも福岡の会場が放送されることが
増えてきた。

その世界水泳が終わると
次は世界マスターズが開催される。

私とリーダーの細田さんも
8/6.7にレースに参戦する。

そして
世界マスターズに参加される方からも
大会前の過ごし方についてご質問を頂いた。

そこで今回は、
マスターズの大会に出る人が
どのような心境になり、
ベテランになっていくと
どう変化していくのか?
という内容をブログに書かせて頂こうと思う。


①大会前の心境

大会に出る回数や経験で
段階的に心境が変化していく。

稀に以下の流れに
当てはまらない方もいるので
ぜひ参考程度にされて頂きたい。

1、初めての大会

この段階は、
大会とはどんなものかもわからないうえに
どんな人が集まるかもわからないため、
「私なんかが試合に出るなんて…」と
謙遜される方が多い。

何が何だかわからないうちに
一日が過ぎていくため、
大抵はレースが一瞬で終わってしまう。

【対策】
まずは大会の雰囲気を味わい、レースの完泳を目標に。

2、大会2回目以降

ベストタイムを出したい。
入賞したい。
メダルが欲しい。

そういった「欲」が出てくると、
大会が近付いてくると
「焦り」や「緊張」を感じるようになる。

「緊張」を感じるのは、
「欲」が出てきている証拠。

しかし、
そのことに気付かず
大会前になると
訳がわからずソワソワしたり
メンタルが
不安定になったりしてしまうことがある。

【対策】
出来れば1回目と違う種目にチャレンジして完泳を目標に!同じ種目ならば、120%で泳ごうとしない。やれること以上のことはしない。

3、大会約10回目以降

自分が「欲」を感じていることに
気付き出して
それを抑制しようとする。

気分がハイになったり
急に落ち込んだりと、
精神状態に波が出ることがある。

現在のチームとらふぐの
リーダーの細田さんは
世界マスターズで
結果を出したいと思えば思うほど
プレッシャーを感じると思っているため
なるべく
「そのことを考えないようにしている」
ように見える。

細田さんは
元アスリートや体育会ではないので
そうなるのも仕方ないと
私は感じている。

尚、アスリートの世界は
あえて選手にプレッシャーをかけて
どういう反応をするかで
今後の伸び代や対応を判断する
シビアな世界でもある。

【対策】
考えないようにすればするほど、考えてしまうのが人間の脳みそ。なので、他のことを考えるようにする。なかには「編み物」の趣味に没頭する方もいた。練習のとき以外は、水泳とは全く違うジャンルのことに取り組むのもコツ。メンタルがネガティヴになるような「映画」や、体調が悪くなるような「お酒を飲みまくる」のような趣味は控える。会場では笑顔が多い人や前向きな人と一緒にいることが重要。

4、大会約30回目以降

同じ会場での大会や
顔見知りが出来たりと、
環境になれてくることで、
「場の空気」に飲まれなくなってくる。

そのため、
徐々に余裕が出てきて
大会会場でも視野が広くなっていく。

大会に行くと顔を合わせることができる
大会仲間が沢山できる。

大会でしか会えない仲間の
レースを見たりして
刺激を受けたり、
感動したりする。

水泳は個人種目だが、
大会に出続けることで、
励まされたり、応援してもらったりして
なんだか団体種目のように
感じるようになっていく。

年齢区分ごとに
シーズンベストを意識するようになる人もいる。

【より楽しむための対策】
レース以外の楽しみを作る。○○さんに会うのが楽しみにしたり、会場の売店で水泳グッズを買うことを楽しみにしたり、チームの打ち上げを楽しみにしたり、遠征なら名産物を調べてみたり…。

5、大会出場の間が空いてしまうと

1年以上大会に参加しなくなると
レースの感覚がわからなくなってしまい
早く泳げなくなっていく。

そこに焦りを感じたり、
自分が遅くなってしまったことに
ショックを受けてしまうことがある。

【対策】
50mにつきベストタイム+10秒を目標にレースに参加。自分もそう考えることでなんとか20年ぶりのレースに参加できた。実際、200m自由形はベストタイム+25秒だった。+40秒を目標にしていたので、想定内でそこまでショックを受けることはなかった。次回以降の大会のためにも、ウォーミングアップのよう気持ちでレースに出るのもコツ。健康のために、水泳を続けてほしい。

②世界マスターズへの心境

私は世界マスターズへ
どのような心境かというと、、、

「来年以降のマスターズライフをどう過ごそうか?」

を、考えるための遠征と考えている。

もちろん、
気を緩めているわけではなく
レースのときに
結び目をキュッと締めるために
今は緩めているだけだ。

水泳歴は確かに
0歳から20歳までだが、
マスターズ歴は
20年のブランクをあけて1年目だ。

完全にマスターズ超初心者なわけだ。

選手の競技とは
考え方や勝手が違うという自覚はある。

世界記録、
日本記録、
大会記録、
優勝、入賞、
色々な目標があり
それらを達成すると
もちろん嬉しい。

そして、
誰かに0.1秒で負けたりしても悔しさはある。

自分よりも速い人には
速い人なり悩みを抱えていたりもする。

「水泳YouTuberの水泳おとーさんZ」とは
実は学生時代からの
長い付き合いで、水泳の話をしたときにも
「ちゃんと練習できるようになるのに1年、
ちゃんと本気が出せるようになるまで2年
はかかります」と
アドバイスをもらった。

⬇︎再生時間4分辺りで私の話をしてくれている。

先日、会ったときにも

「世界マスターズで日本記録を狙っている」

と聞き、
なんだかこちらの気持ちが高ぶってしまった。

(いいなぁ〜、
簡単でないことはわかっているはずなのに、
それをなんの躊躇もなく言えるのって
とても素晴らしい)

と、思った。

③体を動かすのは「脳」


大会前の調整の仕方は
人それぞれ色々なやり方がある。

同じことをやっても負けてしまう時もある。

その大きな要因になるのが
「脳」が原因だと私は考えている。

体を鍛えても、
それを動かすのは「脳」だ。

なので、日々トレーニングを
しっかり行っている人は、
大会前にこの「脳」を
如何にご機嫌にすることが大切だ。

更に
「勝利の方程式」という言葉を
よく耳にするが、
いつも同じ方程式で勝てるほど
レースは甘くなかったりもする。

その奥の深さが
長くマスターズを続ける理由かのかも知れない。

④まとめ

このような記事を書いた理由は、
より多くの方にマスターズの大会に
興味を持って頂きたいという
思いからである。

そして、
私は「健康のために」
是非、マスターズの大会を
活用して頂きたいと考えている。


大会があるから
練習をする。

練習をするから
体を動かせる。

体を動かせるから
健康になれる。

健康でいられるから
100歳まで笑顔で楽しめる。

練習も大会も
今やれることをやるだけ。


最後まで読んで頂きありがとうございます。

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