前編「パドルを外したら、スカスカになる…」という人のための効果的なパドルの使い方(前編)
パドルを使うと水が重くなり
速くなったように感じます。
しかし、
パドルを取ると
水がスカスカになってしまう…
と、いうのは
水泳あるあるかもしれません。
今回は
そんな「脱パドルスカスカ事件」の
解決の糸口について
ご紹介させて頂きます。
①パドル使用による効果
まず、
パドル使用の効果から
ご紹介させて頂きます!
パドルを使うと
一体、何が起こるのでしょうか?
よく「パワーアップのため」や
「スピードアップのため」に
パドルを使う方がいますが、
実際に筋電計を用いた計測の研究結果によると、
「パドルやフィンを用いると
発揮筋力は低下する」ということが
いくつか報告されています。
これら多くの研究に共通する結果は…
結局のところ
パドルやフィンを使うと
筋収縮のスピードが遅くなるから、
パワーはつかない
ということになります。
②パドルの主な役割
私がレッスンなどで
パドルを用いる目的の一つは
「泳効率の良い泳ぎの習得」です。
もう少し詳細を言えば
「ちゃんと進む手のひらの向きと、
その時に使っている筋肉の感覚を
同時に学習して定着させる」
のが目的です。
ただ、回転の速さを維持できれば
理論上では筋力やパワーもつきます。
平泳ぎのプルや片手バタフライ、
片手クロール、片手背泳ぎなどで、
泳ぎを崩さずに
ある程度テンポが上げられるように設定し
パドルで強度を高くする
と、いう方法もありますが…
これはトップアスリートのレベルなので
一般的には推奨されていません。
③パドル使用時に意識すること
⬇︎このように…
パドルの面をコントロールして
力を入れたときに
手首の「曲げ」が
強くなりすぎることがあります。
ここで難しいのは、
パドルの面が真下に向いたり
真上に向いたりしても
水を押している感じは、
真後ろに向けている時と変わらないくらい、
重さがかかるということです。
なので、
パドルの重さだけを
あてにしてはいけません。
一番重要なのは
「その重さを、どこに向けて放っていくか?」
に、意識してみてください。
フリーやバックであれば、
腰から脚方向へ放っている感覚が
得られればベストです。
うまくいけば、
広背筋もきちんと使えると思います。
尚
NGなパターンは、こちらの2つ。
1.フリーのフィニッシュで真上に水を押していたりする場合
→肩がテコの支点となってしまうので、そこに力が加わり辛くなってきます。
2.キャッチ時にパドルが真下に水を押していたりする場合
→重たい上に頭や胸が必要以上に水面に上がってしまいます。
長くなってしまったので、
続きは次回のブログです!
次回は
具体的な対策法を公開させて頂きます。