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長嶋茂雄さんと古橋廣之進さんの意外な関係性

スターというのは、
みんなの期待に応える存在。

でもスーパースターの条件は、
その期待を超えること。

長嶋茂雄

そう名言を残した長嶋茂雄さんは
実は水泳界の著名人、
古橋廣之進さんと関係がある人物です。

1949年、
ロサンゼルスでの
水泳大会(全米水泳選手権)初日、
1500メートル自由形予選に出場した
橋爪四郎選手は、
2位以下のアメリカ勢に、
なんと150メートルの差をつけて、
それまでの世界記録を20秒以上も短縮し
18分35秒という仰天記録でゴールしました。

この頃、
第二次世界大戦に負けた日本は
アメリカの占領下にあり
「ジャップ」と蔑まれていた時代。

そんな時に開かれた全米選手権。

そして続く、
古橋廣之進選手は、
さらに橋爪選手を超える記録を出したのです。

あまりの速さに
記者席がざわめき始めたといいます。

「どうなってるんだ!?ジャップは!!」

古橋選手は、
またもや世界記録を更新。

全米騒然の18分19秒。
ゴールした古橋選手は、
外国人に囲まれて口々に

「グレートスイマー」

「ザ・フライングフィッシュ・オブ・フジヤマ」

…と称えられました。

左:古橋選手|右:橋爪選手


日本人が
「ジャップ」から「ジャパニーズ」に
変わったのはこの瞬間だと
言われています。

日本が戦争に負け、
暮らしも貧しく、
プライドも失いかけていた時代でした。

しかし、
このニュースが日本中で話題になり、
街では「バンザイ!バンザイ!」と
涙を流して喜ぶ人もいました。


「スポーツってこんなにも
人を喜ばすことができるんだ。」

当時中学2年生だった
長嶋少年の記憶には、
この時の感動が刻まれました。

「いつか自分も野球で、日本中を元気にしたい」

そう決めたそうです。


「バッター4番、長嶋。
悠々バッターボックスに入ります。
構えました!
第一珠は…カーブボールです。
第二球…長嶋打ちました!
ボールはぐんぐん伸びております!
センターバック、ホームラン!
長嶋見事なホームランです!」

長嶋少年は、練習中そんな実況アナウンスつきのイメージの中で、何度も何度もホームランをかっ飛ばしていたそうです。


私は
この話が大好きです。

スポーツは
人々を元気にすることが出来る

…と、日々信じています。

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