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【宇宙事業】ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡による無限の可能性

こんばんは、森です。

最近宇宙事業に関するニュースが増えてきた気がします。

2021年12月25日、南米・仏領ギアナから欧州のアリアン5ロケットによりジェームズウェッブ宇宙望遠鏡が打ち上げられたそうです。

ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡は、ハッブル宇宙望遠鏡の後継機とされ、米欧とカナダが共同開発したもの。
機体は「宇宙帆船」と呼びたくなる独特の威容を誇り、構造が極めて複雑で開発が遅れ、打ち上げ予定が14年も延期されてきたとのこと。
(機体の詳細に関しては後述)

同望遠鏡は宇宙初期の星々の観測、太陽系外の生命探索などの重要な任務を背負い、2022年1月24日には地球から100万マイル(約161万Km)の目標地点、太陽と地球系のラグランジュ点L2に到達したと発表がなされました。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2201/25/news137.html

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最難関とされた機体の展開、目標地点に到達するまでの約1カ月間、折りたたまれた状態から徐々にミラーや日よけを広げ、1月8日には展開を完了したそう。

そもそも、大型の人工衛星や惑星探査機の多くは、太陽電池パネルやアンテナを折り畳んだ状態でロケットの先端に格納され、宇宙空間で展開する。

同望遠鏡は過去に例のないほど複雑に畳まれており、NASAは「giant high-tech origami(巨大なハイテク折り紙)」と表現する。
機体には、その1カ所が故障すると全体が機能しなくなる部分が344カ所もあり、多くが展開機構。
主鏡や、望遠鏡本体を太陽光などから守る日よけをはじめ、これらの機構は開発の大きなハードルとなってきた。

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到達地点として「ラグランジュ点2(L2)」が選ばれた理由は、以下の通り。

ラグランジュ点とは、ある天体が別の天体の周りを回る場合に、それらの引力が釣り合う5つの位置。宇宙望遠鏡のような質量の小さい物体は、そこに留まり続けられ、燃料を節約できる。

しかも、地球と太陽のラグランジュ点5つのうちL2は、太陽から見て常に地球の向こう側にある。
望遠鏡が太陽と地球、月に同時に背中を向けられる観測上の好位置となる。

L2の周りを周回する軌道は、常に広い視野を確保でき、望遠鏡の機能に適した冷却も可能だとしているため、ここが選ばれた。

同望遠鏡はこの軌道に留まるために、約20日ごとに2~3分スラスターを発射する。
そのため、寿命は推進剤が尽きる10~20年後とみられている。

今後の展開としては、これから3カ月かけて望遠鏡の光学系を「ほぼナノメートルの精度で」調整していく。
NASAは、順調に行けば発射から約6カ月後(6月下旬)には最初の画像が送られてくると予想している。

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1990年代半ばに5~10億ドルとされた開発費は結局、100億ドル(1兆1000億円)にまで膨らみ、一時は計画中止の主張や、実現を疑問視する声も高まった。

とうとう打ち上げに成功した今、宇宙初期の観測に加え、太陽系外惑星の生命を探る期待も大きい。

1990年代以降、系外惑星は今月19日時点で4903個も見つかっている。
太陽系の惑星とは特徴の異なる多彩な星が見つかり、また生命がいそうな、地球に似た星の探索が活発に行われている。同望遠鏡がこれらの大気を調べ、酸素やメタンのような生命起源の可能性がある成分を捉えれば、人類史的な成果となる。

観測チームは「宇宙はどうやって始まったのか」「私たち生命は宇宙で孤独なのか」と、数々の根源的な疑問の解決に挑むことをアピールしている。

未知の分野の宇宙事業、数年後には本当に市場規模が何十倍にもなっているのではと予想しております。

参入しにくい業界だからこそ、最初に参入すると決めた方々は強いし素敵です。

今後の宇宙事業の展開が楽しみです。

皆様、素敵な夜をお過ごしください。

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