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【技術】進化するAI~人の姿勢まで推定する~

おはようございます、森です。
今日はAIに関する最新技術について。

先日、大手電機メーカーの富士通がミリ波センサーで収集したデータから高精度で人の姿勢を推定する技術を開発したとのニュースが流れました。

詳しくは下記をご覧ください。

本技術は、対象者の一連の動作における点群データの時系列情報を融合処理し、
粒度の粗い点群データからでも、姿勢推定に必要な粒度が細かい点群データへの拡張を可能にする。

具体的には、人の姿勢が時系列の点群データとして表現できることに着目したうえで、
電波を複数回照射して取得できる大量の点群データから、人の姿勢を推定するのに適した点群データを選定することで、粒度が細かい点群データへの拡張を可能にする点群データ拡張技術を開発したとのことです。

さらに高精度に姿勢を推定するため、点群データと人の関節点の3次元座標情報を対応させた大規模データセットを構築した。

データセットは、約140人の人物による、約50種の異なるシーンでの行動データを取得して構成し、このデータセットに基づいて高精度な姿勢推定AIモデルを開発、
これを組み合わせて、転倒などの確実な検知とプライバシーの配慮の両立を実現しているとのことです。

最後に、約100種の基本動作データを組み合わせて人の複雑な行動を分析できる同社独自のAI技術「行動分析技術Actlyzer」との連携により、
病院や介護施設などのプライバシー性の高い空間でも、カメラを設置せずに転倒前後の行動を詳細に分析できる。

これらの技術は個人を特定する情報の取得リスクが低く、かつ安価に導入できることから病院や介護施設における見守りの役割への期待が高まっている。

富士通は、実証を重ね、2023年度中のサービス化を目指しているとのこと。


高齢者の方等を見守るという観点と、プライバシーの考慮、双方相反するけど大切ゆえにをの塩梅が難しいなと感じます。

二項対立では解決しえない事象について、総合的に勘案してベストな選択をすること、法律を学んでいた時にたくさん事例を見てきました。

例えば、ルールを破ったものは罰されるのが筋。
そうだとしても、仮にルールを破ってしまう理由があるとしたらどうか。
誰もがそれは仕方がない、と思う場合でも、罰するべきか。

ある一定の規模以上のコミュニティに所属する限り、潤滑な組織運営のために公平さは大事です。

個別対応は、権限を生み、権限は忖度を生む。
忖度があり触れたコミュニティでは、健全な競争は生まれません。

健全な競争のないコミュニティは縮小均衡として衰退していく。
何かそのコミュニティの刺激となるものが必要で、それを生み出すのが競争かなと。

少し話が横にずれてしまいましたが、このように、どちらか1つに決定しうる状況でない場合は世の中にたくさんあります。

そういったなかで、全体最適を取り、全てのの物事に鑑みてベストな選択をし続ける世の中であれたらなと感じます。

皆様素敵な1日をお過ごしください。

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