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【読書感想】限られた時間を無駄にしないー四角大輔著『超ミニマル主義』を読んで
四角大輔 ダイヤモンド社 2022年出版
近所の本屋さんで見かけて良さそうだったので購入した。
衣服のこと、スケジュールのこと、スマホのこと、仕事の進め方など、あらゆることにミニマル主義を適応させて書かれてある。
四角さんは登山家でもあるとのことなので、どちらかというと、アウトドア系の商品が紹介されていたけど、具体的で良いと思った。仕事のハウトゥーで、長期休暇をどうやって取得するか、ということが書いてあったが、ここまでやるのか、と思った。年間スケジュールをみて、どこに有休を持ってきたら連休になるのか、と考えるのである。私は、結構自然とそういうことやっていたけど、日本人の年間有休消化数が低いことを考えると、そんなこと考えてもみなかった人が多いのかな、と思った。
とりわけこの本で素晴らしいな、と思ったのが、仕事をミニマル化することである。あるミュージシャンを売り込むにも、たくさんお金を使って、宣伝打ってというやり方ではなく、知り合いにどういう音楽聞いてる人がいるか把握し、この音楽好きそうだな、と思える人にピンポイントで売り込んでいくそうだ。今の時代は特に有効な手段だと思った。
自分が仕事してた時の実感もあるし、自己啓発書系のビジネス書読んでても思うけど、日本人って本当に仕事するのが好きだ。給料出ないのに残業するとか私には考えられないことなのだが、私みたいに考えてる人は少数なのかもしれない。四角さんはニュージーランドに移住して気ままに仕事してるみたいだけど、私も将来的にはこういった自由な仕事をしてみたいと思った。
あらゆるミニマル主義の本が出版されているが、この本はさらに進化した本と言える。ちょっと読みごたえのある厚みのある本だが、最後まで読むと考え方までミニマルになっているのがわかる。四角さんはどちらかというと、自分のやりたいことが明確に分かっていて、それに割く時間を作ろうとしたことから、この「超ミニマル主義」が誕生したのかもしれない。結局は、自分が楽しんで生きていくために、限られた時間の使い方を考えるから、最小限で生きていくことを選択するということになるのだろう。人生が限られた時間しかないということを、噛みしめながら日々生きていこうと思った。
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