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のんポ展4 を終えて思う事

「のんポ展4」お越しいただいた皆さん、ありがとうございました。
来られなかった方も気にかけていただけたのなら嬉しいです。
そして開催場所を提供いただいたアートギャラリー道玄坂さんにも謝意を表したいと思います。
そしてそして、今回も一緒に開催してくれたのんポ展メンバーにも感謝しかありません。

昨年の12月にお誘いを受けて軽はずみに参加表明をしましたが、正直ノープランでした。
コロナ禍で活動をストップしていた事もあり最近の写真ストックはないし、タッグを組むモデルさんもいない。
それでも、このメンバーとだったら写真展参加しても良いかなと思ったのでした。

まぁなんとかなるかなと(笑)

のんポ展は良くも悪くも統一感が無いんですよね。
タイトル(No Title Portrait Exhibition)どおり、コンセプトがないのがコンセプトという写真展なんです。
写真好きなおじさん達がギャラリーをシェアして、自分のスペースを好き勝手に展示するという、ある種写真展のフリーマーケット的な形態とも言えます。

のんポ展メンバーは、元々は「橘ひろな活動5周年記念写真展」(通称「ひろな展」)で集まった有志なんだけど、同じモデルさんを撮ってるとは思えない程、多種多様な人たちです。
唯一共通しているのは写真に対するスタンスが「ゆるい」って事でしょうか?
「ゆるい」と言っても皆さん真摯に写真に向き合ってますし、当然こだわりとかもあります。
ただそれをグイグイ押し出してこないし、「いいね」とか周りの評価に対しては頓着しないというか、気にしてない感が「ゆるい」の正体なんでしょう。

好きにやればいいじゃん!みたいな。

俺が俺が!みたいなのも全然なくて、皆さん飄々としてます。
そんなメンバーとの写真展が心地良かったりします。
まぁたまに、もっとちゃんとやろうよと思わなくもないですが(笑)

打ち合わせと称して新宿の居酒屋さんで集まっても、ほとんど打ち合わせらしき事はしなくて雑談に終始するという、最高な人たちです。
展示のレイアウトより、ホッピーを白にするか黒にするかのほうが重要です。
今回はコロナ禍もあり、キックオフミーティングを一回やっただけ(もりくまはそれすら参加していない)でも、ちゃんと開催に漕ぎつけたって事は、つまりは以前の毎月定例で集まっていた打合せミーティングはあまり意味がなかった事の証左でもあります。
ほとんどのメンバーは3年前の前回開催以来の再会でしたが、不思議と久しぶり感がなかったんですよね。
なんだかもう同窓生みたいな感じです。

なんか身内自慢みたいで気持ち悪いですね(自慢なのか?)
すいません。

さて、今回初めてアートギャラリー道玄坂さんでの開催でした。
見る側では何度も訪れていたものの、展示する側に回るとわからない事だらけです。
もりくまは入って右手奥のコーナーで左右2メートル+1メートルの都合3メートルのスペース。
展示方法もピクチャーレールか虫ピンの2択でした。
今回のテーマに沿って展示作品をなるべく多くしたかったので、A4サイズ、額装なしで考えました。
展示スペースから左右7枚、天地3枚の合計21枚のレイアウトで決定。
パネル貼りかプリント直貼りかで悩みましたが、今回採用した用紙(ファインアートスムース)がかなり厚みがありしっかりしてたので、カジュアルさを表現したくて直貼りとしました!
・・・なんですが、思ってた以上に用紙が伸びてたわんでしまい、パネル貼りでも良かったかなとちょっと反省点ではありました。

まぁそんな事より1番の反省点はギャラリーの下見をしなかった事です。
自分のスペースに扉があることは図面から把握してました。
ルデコと同じで扉にも貼れるものだと思い込んでたんですが、まさかのNG。
しかも照明スイッチまであるので、当初のレイアウト案が設営現場で吹っ飛ぶというサプライズ!
パニックです。
レイアウトを結構緻密に計算して、さらに展示順に写真解説まで作ってあったのでこれも使えなくなるという大誤算。
今回、設営は10時スタートだから2時間くらいでちゃちゃっと設営を終わらせたら、ルデコで開催中の写真展を観に行って、お昼は「ねぎし」で牛タンランチでも食べて、なんならマッサージでも行っちゃおうかな!うふふ♪
なんて夢のプランも同時吹っ飛びです。
急遽レイアウト変更したりだの、ステートメント調整したりだので、結局設営が終わったのが2時過ぎです。
お昼食べてません。

実は当初のレイアウトだったらお隣のファンズさんと天面合わせられたと思うんですが、急遽天地4段にしたので一番下の段の見え方を気にして対応できませんでした。
結果的には合わせてもそんなに変じゃなかったかもですが(汗)
でもですね、レイアウトが7×3が6×4になったので、足りない3枚を保険で持って行ったアザーカットから急遽入れ込んだりとバタバタだったので、そりゃ無理ってもんですよ。
ね?(誰に同意を求めている?)

撮影にも言える事ですが、下見は大事ですね(痛感)

昨年12月の時点では何も決まってはいなかったんですが、ぼんやりと「一人もりくま展」的なことをやろうかなと思ってました。
実はいわゆるポートレートを撮り始めてから、なんだかんだ10年以上経ってます(無駄に長いなとか言うなー!)
その間、たくさんのモデルさんを撮影させてもらいました。
ただ激しく人見知りって事もあり、波長の合うモデルさんをひたすら撮る傾向があるので、キャリアの割には人数はそれほど多くはないんですけどね。
すでに被写体活動を辞められた方もいたり、連絡が取れない方もいます。
おひとり、もりくまの写真活動を語る上で、この人は絶対外せないって被写体さんがいるんですが、今は全く連絡を取る術がなくなってしまい、展示の許可も取れないので「一人もりくま展」は断念しました。
どうしているのかな?元気でいてくれればいいんだけど。

さて、振り出しです。
そうこうしているウチに見る見るコロナの感染状況が悪化して、撮影活動もストップ。
ちょっと追い詰められた感が!

そんな時。
以前まみこちゃんとマタニティフォトを撮ってた阿佐ヶ谷のレンタルスペースのオーナーさんから、今度新しいスペースをオープンさせようと思ってるんだけど、カメラマン目線でアドバイスが欲しいとの連絡が入る。
ロケハンしてみると昭和レトロな空間で、なんだかまみこちゃんのイメージに合いそうだなぁと思ったりして。
実はまみこちゃんとは2年くらいご無沙汰してた(ボディタッチして出禁とかじゃないですからね!)ので、恐る恐る連絡を入れると「やります!」との二つ返事。持つべきものは気の置けない撮影仲間ですね。

畳み掛けるようにのんポ展へ出展の許可を取り付ける。
こうなれば「一人もりくま展」ならぬ「もりくま×まみこ集大成展」だなぁと大枠は決まりました。
過去ネタは売るほどあるんだぜ!
さらに近々金髪にするとの話も聞いたので、進化し続ける女性をテーマにしようと追加撮影も決定。

初撮影日と同じ原宿の交差点で、進化の対比を撮ろうと提案しましたが、この日の衣装がまさかのスポブラ、ミニスカ、アディダスジャージと、某師匠が「えげつないほどカワイイじゃねーか!」と思わずつぶやく程のいでたち。

推しのK-POPアイドルの衣装完全再現なんだそうな。
進化してますな。
うーん、Progress!

おかげさまで、バタバタはしましたが、なんとか写真展を無事終えられることができて、ホッとしているのが正直な感想です。
コメントノートにも思ってた以上に書き込んでいただいて、ちょいちょい見返してはニマニマしようと思います。

今回内容を集大成にしようと思ったのは、多分これが最後の写真展参加になるだろうなぁと思ったからです。
年齢的な事、環境の変化、体力的、財力的にも今までのようには活動できなくなると思います。
また、今まで以上に家族との時間を大切にしたいという想いがあって、なかなか趣味に時間や労力を割けなくなるのも理由の一つです。
まぁ残り少ない時間だから、配分も考えないとね。

モデルさんに対しても、ちょっと気持ち的に消極的になりつつあります。
写真展に来てくれたモデルさんや、過去に撮影させてくれたモデルさん、SNSや写真展で見かけたりとか、撮りたいモデルさんはたくさんいらっしゃるんですが、こちらからはお声がけしづらくなったってのもあります。
若いカメラマンさんに混じって声かけづらいんですよ。
モデルさんもこんなジジイと街なんかで一緒にいるの、実は内心嫌なんだろうなぁ、とか思ったり(ただの僻みでしょうか?いいえこだまです←ん?)
さらに当方諸事情でドタキャンリスクがあるので、先の計画が立てづらいんですよね。
急に声がけしたり、ドタキャンになっても良いですよー!おじいちゃん大好きー!ってモデルさん、いらっしゃいましたらこっそり教えてください(いねーよ)

写真は続けようと思います。
予定のない妄想ポートレートのロケハンにでも行こうかな。
まだまだ行きたい場所はあるのだよ。
写真展もこっそり観て回るので、もし見かけたら声をかけてください。
でもまぁもりくまを認知してる人も限られるからなぁ。

みなさんとお会いできる機会は減ると思いますが、辞める辞める詐欺にはなりたくないので、辞める宣言はしません。
なので、またいつかどこかでお会いしましょう!


あ、まみこちゃんに感謝を伝えるの忘れてた(最初に言うべきだろ)
長い間、こんなおじいちゃんの雑な撮影に付き合ってくれてありがとうございました。
他のカメラマンさんの作品を見ると、エモかったり、カッコ良かったり、カワイかったり、たまにちょっとえっちだったりと、あらためてスゴいモデルさんなんだなぁと思わされます。
振り返って自分の写真を見てみると、そんなスゴいモデルさんの無駄遣いをしてたなぁと思います。
こんな撮り方してるの俺だけじゃん、って。
でも、それが良いのかもなーと密かに思ってたりはするんですよ。
あなたとの撮影はいつも楽しくて、帰ってきてから写真をセレクトしながらも楽しくて、こうして写真展に展示しても楽しくて、いつもずっと楽しかったです。
写真について難しい事はわからないし、「意識低い系」としてヘラヘラ撮影してこれたのも、まみこちゃんのおかげだと思ってます。
そのくせちゃんと写真になるんだから、やっぱりスゴい人ですね。
5年前、弓道の写真を見つけた自分を褒めたいです。
で、勇気を出してオファした自分を讃えたい。
さらに弓道写真を上げてくれたakiさんありがとう。

いやぁ、写真ってホントにいいよね。
それを教えてくれたまみこちゃんには感謝しかありません。
ありがとうございました。

創るのが好きな妄想系中年。写真、旅、映画