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とにかく「悩み」を吐き出して欲しい。組織が、悩みを吐き出せる「安全基地」になって欲しい。

ハイマネージャー株式会社CEOの森謙吾です。

2018年末に、パーソナライズド・マネジメントサービス「HiManager」を立ち上げました。

「HiManager」は、目標設定(MBO/OKR)・1on1・称賛・評価など、マネジメントに関わるアクションをワンストップで行えるプラットフォームです。

さらに蓄積されたデータを基に「ナッジ」をマネージャーに送ります。

ナッジとは簡単に言えば「マネジメントアクションのレコメンド」です。マネジメントを改善するための”気づき”を届けます。

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ですが、僕にとって「マネージャーをサポートする」ことはひとつの手段でしかありません。

では目的は何なのか?

組織の中に「安心」をつくることです。

今まであまり他人には言って来なかった、というより言えなかったのですが、学生時代に人間関係に本当に苦しんだ時期がありました。同級生にこのことを言ったら、おそらく「そうだったの?」と驚かれると思います。

自分がどうしたらいいか1人では分からず、悩みを溜め込み、誰にも相談する事ができず、苦しかったのを、昨日のことのように思い出します。寝ることができなくなり、毎日がグレーになり、自分の中に広がる虚無感。人生から彩りが失われていきました。

でも、そこから救われた経験があったから、今の自分があります。
そしてその経験が、今ハイマネージャーをやる原動力になっています。

言いづらいところもありますし、少し抵抗もありますが、その時の経験についてお伝えできればと思っています。

最後までお付き合い頂けると幸いです。

どん底にいた自分を救ってくれたのは、カウンセラーだった

「自分はうつ病なのではないか?」
「もう次の日から学校に通えないのではないか?」
「自分はおかしくなってしまったのではないか?」

中高の学生時代、人間関係に苦しみ、自分はどこにも吐き出せない思いを抱えていました。

学校の成績も落ちてきて、やりたいこともやれずに、今までの自分を失ったような感覚がありました。

そんな自分を救ってくれたのは、カウンセラーでした。

カウンセラーが学校に常駐していることは知っていたものの、本当に意味があるのか分からなかったですし、それに周りの友達に「あいつカウンセラーのところ行ってたよ」と言われるのが怖かったです。それでも、意を決してカウンセラーに会いに行きました。

カウンセラーの方は自分のことを受け入れてくれました。

自分の悩みや考えを言語化できて、それを聞いてくれる人がいる。そう思っただけで、気持ちがずっと楽になりました。それ以外にも、睡眠や食事など、自分のコンディションを整える方法をを学ぶことができました。

でも何より大きかったのは、

言えなかった悩みを、全部吐き出せたこと。

カウンセラーのおかげで、自分は救われたと思っています。

「相談」は、本人にとっては大きな一歩。

翻って考えると、今の日本に悩みを吐き出せる環境が一体どれくらいあるのか、疑問に思いました。

皆さんもご存じのように、新入社員が一定の確率でうつ病になっています。

うつ病は、本人にとっては人生の大きなターニングポイントになってしまいます。完治すればいいですが、基本的には一生付き合っていかなければならない。2か月で治る足の怪我…とは訳が違うはずです。

それが、一定の確率で起きています。新入社員が何万人もいる中で。

自分は学校での人間関係が原因でしたが、会社でも問題の構図は同じだと思っています。追い込まれた時にその悩みを言えない、ひとりで溜め込んでしまう。だから相談する前に壊れてしまうというループではないでしょうか。

ひとりで溜め込んでしまう、誰かに相談しづらい気持ちはよくわかります。

僕自身、カウンセラーに相談に行くことは本当に勇気のいる決断でした。友達はもちろん、親に相談することさえ、なかなか難しい。

中には、福利厚生としてカウンセラーが常駐している企業もあります。自分の前職にもありました。

ですがそもそも社内にあまり知られていないし、どういう効果があるのかも理解されていない。「カウンセリングを利用した」という履歴が残るかもしれず、そういう人だとレッテルを貼られるかもしれない。いろんな不安要素が拭えないままです。

誰かに相談することは、周りから見たら小さなことでも、苦しんでいる本人にとってはハードルの高い大きな一歩なんです。

日本社会のカウンセリングに対する印象が、ハードルとなっているような気がしました。

少しでも「相談しやすい存在」を作ることはできないのだろうか?

そう考えて始めたのは、オンラインでカウンセリングをするサービスでした。ハイマネージャーを創業する前の話です。オンラインだったら、誰にも知られることなく、第三者が相談相手になることができるだろう、そう思いました。

職場が悩みを吐き出せる場になればいい。

オンラインカウンセリングには自費を突っ込んで開発をして、ユーザーも100人程度いました。

しかし、自分の中では、何か煮え切らない感情が生まれていました。

痛みを完全に解決するものではなかったし、単発でのサポートしかできていない。「安全基地」のような、拠り所・居場所となるような存在にはなれていない。

そう考えた時に、そもそも「職場が悩みを吐き出せる場になればいい」と思いました。

マネージャーが心理的安全性の高い組織を作れば、メンバーは悩みを躊躇なく吐き出せる。チームにそういう空気感があったら、マネージャーに相談できるし、他のチームメンバーに相談できる。

仕事場が「安全基地」になればいい。

そんなチームを増やしたいと思って創業したのが、ハイマネージャーです。

「ハイマネージャー」とはどんな存在か

「安心」がある組織を作るためには、マネージャーがとても重要な役割を担います。

では、どんなマネージャーが「ハイマネージャー」なのか。
つまり、いいマネージャーとはどのような存在なのだろうか?

自分は、マネージャーがカウンセラー的な存在になることはできないか…と思っています。中高の時に自分を救ってくれた、悩みを吐き出せるような存在に。

もちろん、評価や利害関係もありますし、難しい壁はたくさんあります。
でも、できるだけそういう存在に近づくことはできると思っています。

自分にとっての「ハイマネージャー」とは、チームの中に安心な空間を作り、メンバーが悩んでいる時にはそっと耳を傾け背中を支えられる、そんな存在です。

「ナッジ」が1人ひとりに合ったマネジメントをサポート

HiManagerが届ける1番大きな価値は、「マネージャーがメンバー1人ひとりの理解を深めることをサポートする」ことです。

そのコアとなる機能が「ナッジ」。

「ナッジ」とは、マネージャーに対して、部下1人ひとりに最適化されたマネジメントのアクションをレコメンドすること。行動経済学の概念を引用させて頂いています。

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「ナッジ」を支えるのが、8つのマネジメント管理機能です。

マネジメント機能

これらの管理機能を使用する中で蓄積されたデータを統合的に分析することで「ナッジ」が生成されます。ナッジによって、メンバー1人ひとりの理解を深めることができます。

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昨年10月にラスベガスで開催されたHRテックカンファレンスに参加した時に、世界の潮流は、

「テクノロジーによって1人ひとりに最適化した(=パーソナライズされた)マネジメント」

へと進んでいることを知りました。
これを必ず、日本でも実現させていきたいと思っています。

(カンファレンスのレポートはこちらです。知らない間に70いいねもついていました…↓)

マネージャーがメンバー1人ひとりをより理解し、寄り添い、マネジメントしていく。そうすることで、メンバーも悩みを溜め込むことなく、自分らしく働ける。

そんな未来を描いています。

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理想とするのは、1人ひとりに合った相談相手がいる世界。

ここまで、長々と自分語りをしてしまいました。
お付き合い頂き、ありがとうございました。

最後に、皆さんは「her」という映画をご存じでしょうか?

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出典:https://intergreen.jp/2015/09/19/movie_her/

herは「人間」と「人工知能」との恋愛を描いたSF映画です。

主人公のセオドアは妻との関係を悪化させている中で、人工知能(OS)のサマンサを購入。サマンサは初めのうちセオドアの仕事のサポートをしていたものの、徐々にセオドアのプライベートな悩みを聞き、励ますようになり、恋愛関係にまで至ります。

なんでいきなり、「人間」と「人工知能」との恋愛?
と思うかもしれませんが、この映画を見た時に、自分は衝撃を受けました。会社のメンバー全員にも観てもらいました。

AIが、1人ひとりに合った「相談相手」になるかもしれない

そう思ったからです。

1人ひとりに合った相談相手がいて、悩みを吐き出す「安全基地」がある。

僕が理想とする世界のひとつの形は、これなのかもしれないと感じました。

今はまだ技術的にAIがそのような存在になるのは難しいかも知れませんが、マネージャーがそのような存在に近づくことはできると思っています。

僕にとっては、オンラインカウンセリングもハイマネージャーも、やりたいことの本質は同じです。

中高時代、自分は運が良くてカウンセラーの存在を知ることができました。しかし、もし知らなかったら今どうなっていたか、分かりません。

自分が救われたからこそ、自分と同じように苦しんでいる人を救いたいと思っています。

共感して頂いた方、是非ご一緒したいです!

サービスの詳しい内容はこちらに載っています↓

Twitterもやっています。マネジメントについての知見を発信しているので、フォローお待ちしております!


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ハイマネージャー株式会社CEO。組織の心理的安全性・エンゲージメント向上をサポートするパーソナライズド・マネジメントサービス「HiManager」を提供しています。慶應義塾大学→PwC→ハイマネージャー。海外のHR事情をキャッチアップするのが好き。