焦らず、じっくりと。
「まだこっちに来たばっかりなんだから、焦らずにいった方がいいよ」
十勝で働きだしてすぐに言われた言葉だ。
当時は正直、大学を卒業したばかりで右も左もわからずに、とりあえずがむしゃらに自分ができる事を探していたと思う。
それなりに大学自体は色んな地域の事例を見てきて、それなりに色んな経験をしてすごく働くという事に対して舐めていた部分はあった。
なにか、プロジェクトを立ち上げてやろう
そんな事を、簡単に考えていた。
ところが、その時上司や、社長などに「こんな事したいんです!!」と提案をしたところ、始めに書いた言葉を言われ、なにもできない日々が続いていた。
当時はその行動が、「焦り」だったという事に最近ようやく気付いてきた気がする。
地域で活動をする時に、やはり住民の方々の協力は必要不可欠だと考えている。
それがなければ、自分のようなヨソから来た若造が、
自分勝手によくわからない事をやっている…
そんな評判になれば、いくら地域の為の活動としてもなんせ、小さい田舎町。悪い噂なんてすぐ広まっていく。
地域では、初めは
【住民の方々と関係性を育むこと】
そこが一番大事だと思う。
そうすることにより、関係性の中から信頼が生まれ、信頼から期待に変化していく。
そのタイミングで、ようやく自分の出番が回ってくる。
あの時の「焦らず」という言葉の意味が今になってよくわかる。
あの時もし、なにかをしていたら明らか中途半端な感じになっているだろうし、もしかしたら色んな人に迷惑をかけていたかもしれない。
「焦らず、じっくりと」
少しずつ自分のできる事増やしていこうと思う。
もりけん
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