一筆奏上!

トッキュウジャーが観終わって、どうしようかなと思っていましたが、シンケンジャーが今年15周年ということで、侍戦隊シンケンジャーを見始めました。
作品の事は知っていたけど、主題歌を聴いたことがあるくらいで、いつか観ないとなとは思っていました。そして、その機が巡ってきました。


言葉のパワー爆発する

タイトルに侍と付くくらいなので、侍モチーフなのは想像していましたが、そこに「言葉」、「文字」の力が加わっているのが良いですね。渋い。

その「モヂカラ」を使う変身。戦隊の花形の一つともいえる変身シーン。
1話を観たときは、正直少し拍子抜けをしてしまいました。意外と迫力がないなと。
変身というと、ゴーカイジャーのゴーカイチェンジ!が一番好きなのですが、あの手の○○チェンジ!の掛け声とともに、戦闘に入っていくものだと無意識に思っていました。
ですが、お話を観ていくたびに、その違和感も無事杞憂に終わりました。派手さは確かにないけれど、「一筆奏上!」の一言でビシッと変身を決めるところや、戦隊としての名前だけじゃなく、自分自身の名前を名乗るところも好きです。和の精神、武士の志みたいなものが流れているのを感じました。

変身後のポーズも格好良いですね。あの決めポーズあってこそ。現場に駆けつけて変身即戦闘になることも良くあります(そのパターンも好き)が、名乗りをしっかり決めるとバフが掛かると思っているので、ここぞという時の名乗り変身は大事。

殿と家臣

その和のテイストに加えて、先祖代々、侍の力を継ぐ者が戦っている設定も熱いですね。その使命を与えられた面々が切磋琢磨して、外道衆に立ち向かっていく。いかにも王道展開でこの先も楽しみです。
特に、シンケンジャーは殿と家臣という主従関係を前提としているので、その人間関係がお話の進展とともに、どう変わっていくのか気になります。まだ10話くらいで、じいにしか素顔をみせない丈瑠がどのように変わっていくのか。あるいは変わらないのか。

丈瑠だけでなく、それぞれの家臣たちの成長物語としても注目していて、それだけの個性が際立った戦隊だなあと思っています。
流ノ介は、いつも殿!殿!と言っていて、戦隊のムードメーカー的な立ち回りで憎めない。千明は、落ちこぼれが泥臭く成長する様がシンプルに胸を打つ。ことはも、個性とコンプレックスが紙一重になっていて、それが魅力的。茉子だけどこか掴めないなあと思っていたけれど、流ノ介との一件で意外な一面が見えて、あっという間に虜に。

つまり、皆好きということです。
こうなったら最終話まで一直線。早く続きが観たい。早くシンケンジャーに会いたい。そんな気持ちです。

終わりに

例によって敵キャラも魅力的で、チョーさん演じる骨のシタリ。せりふ回しとか、それを後押しするチョーさんの演技が絶妙にツボで、外道衆の屋形船のシーンが密かな楽しみです。


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