命を見守るセンサー「 SuuHaa 」でできる事

SuuHaa (スーハー)は、人間の呼吸をリアルタイムで見ることができる商品です。皆さんの普段の呼吸を記憶し、異常があるとすぐに皆さんへお伝えします。また、睡眠時無呼吸症候群も秒単位で検出することができます。

このプロジェクトは、株式会社モーリス（香川県）代表取締役社長の毛利公一氏が考案した呼吸センサー「SuuHaa」を全国66万人いる四肢麻痺障がい者(内、呼吸器使用者約8000人)の睡眠時での呼吸器外れの不安を取り除くために提供するものです。
このプロジェクトは、製品の開発に携わった毛利氏の呼吸器を使用していた実体験、当事者体験をもとに生まれました。

１　何ができるの？

SuuHaa は、人間の呼吸をリアルタイムに測定し、そのデータをクラウド上に保存します。測定したデータを AI が常に見守っており、異常を感じた時は、スマートフォンにアラームを鳴らします。 

SuuHaa とスマートフォンが離れた場所にあったとしても、ちゃんとアラームで離れたところにいる人に異常を伝えることができます。更に、呼吸だけでなく体動も感知することでベッドから転倒したことも感知することが可能です。つまり、呼吸で見守る商品です。

また、見守りのモードが2つあります。1つは、上述の通り遠隔でアラームを鳴らす「命の見守りモード」です。2つ目は、寝ている時の無呼吸状態を計測しフィードバックする「睡眠時無呼吸症候群モード」です。

２　どのように使うの？

SuuHaa は、人間の胴体に巻き付けて使います。胴体であれば、胸でもお腹でも大丈夫です。

３　今までになかったの？

呼吸を測定する機械は、これまでもありました。しかし、今までは病院にしかなく、用途は睡眠時無呼吸症候群の測定のためでした。また、とても大変な測定でした。次の写真が、実際測定をしている場面です。

SuuHaa は、今までの病院のものと比べて、小型で軽量で薄型で手のひらに乗せる事ができるサイズです。また、SuuHaa だったら、ご家庭で簡単に測定することもできます。今までも、ご家庭で体温や血圧を測定する機器はありましたが、 呼吸を見ることができる商品です。
また、褥瘡等ができないように、形状を丸く角がないものにしました。体に巻きつけるベルトも、肌触りがやわらかく、皮膚への摩擦が少ないものにこだわりました。

４　どんな場面に使うの？

SuuHaaは、次のような方々の命の見守りを行います。
・呼吸器を使用する重度障がい者や四肢麻痺障がい者約66万人の遠隔見守り
・睡眠時無呼吸症候群の患者約500万人の睡眠見守り
・独居高齢者５６２万人の遠隔見守り
・乳幼児の突然死症候群(突然死の80％が窒息等の呼吸に関する死亡)の遠隔見守り

また、近い将来の医療連携も目指しています。
そして、更なる広がりとして、
・居眠り運転を検知して警報を鳴らす。居眠り運転事故の予防
・夏場の農業や危険場所で働く労働者の見守り。熱中症の予防、事故の早期発見
・コロナウイルス在宅療養患者の呼吸状態の見守り。

最終的に SuuHaa は、1人の使用者を沢山の人達で見守ることができる環境を作ります。

5　SuuHaa への思い

私はかつて、呼吸器を使用していました。呼吸器が万が一外れてしまうと、呼吸器が外れると、呼吸器本体からアラームが鳴ります。しかしその音が聞こえない場所に介助者がいるとどうなるでしょうか？おそらく当時の私は1分～2分で死んでしまうでしょう。その為、夜介助者が寝ている時間や、昼間目の前から介助者が離れると大きな不安がありました。

元気に生きていると、呼吸がどれだけ大切なのかなんて考えたことがないと思います。でも、全国には不安を感じている呼吸器使用者が8000人もいるのです。私は、かつての当事者として、この方々の不安を無くしたいと思いました。

4月以後は、海外プロジェクトも動き出し、医療機器がまだ十分にそろっていない発展途上国等の簡易バイタルデータ測定器としても活躍し、最終的には世界中の人たちの命を見守ることができる商品にしたいと思います！！

6    本プロジェクトは昨年いくつかの賞をいただきました。

⮚ 香川ビジネス&パブリックコンペ2021（2021年8月28日）、ビジネス部門[「呼吸で見守る！誰もが安心安全な生活と職場を作るセンサ」]でグランプリを受賞。
⮚ 超異分野学会フォーラム2021（2021年12月4日）下記の2テーマの研究開発を発表。
・「 AIと障がい者がつくる安心快適な睡眠環境システム」：KOBASHI HOLDINGS賞
・「呼吸センサによる見守りシステム」：香川フォーラム賞
を受賞しました。

7    最後にクラウドファンディングにてご寄付のお願い

現在商品化に向けたクラウドファンディングを、3月31日まで開催しています。正直苦戦もしています。ご協力いただけるとありがたいです<(__)>

https://otsucle.jp/cf/project/3664.html