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スタートアップに重要!+1の仲間をつくる3つの方法

はじめに

私が経営者になってから、障がい者福祉や高齢者福祉分野において、県指定の事業所を10以上立ち上げてきました。また、単発的な福祉イベント地域を巻き込んだ事業も入れていくと、その数は倍以上になると思います。私が事業をスタートさせるときには、まだ誰もやっていないことや、まだ自分たちの地域で誰も初めていないものを作るように意識しています。

都市部では当たり前にやっているサービスが、地方では全く始まっていないものは沢山ありますよね。もう少し広い視点で見ると、海外でもやっていても、地方ではやっていないことが沢山あります。なので、仲間や協力者を集めることに、最初は苦労していました。

とはいえ、自分たちの地域で、新しく事業を始めること、所謂スタートアップが私は大好きです。今もスタートしたいことが、いろいろとストックされているのですが、このような話を講演会等ですると、こんな質問をもらいます。

「既存のものをやる方が楽じゃないですか?」
「失敗したらどうするんですか?」
「一緒に頑張ってくれる人ってどうやって探すんですか?」

確かに難しいですよね。でも、なぜスタートアップをやるのかって聞かれると、「面白いからです。」という回答しかないんですね。事業をやっていくからには、失敗する為にやるわけないです。だから真剣に本気で市場調査や計画をしますが、最終的なやる・やらないの決断は、自分たちがその事業を楽しんで、そして、面白いかどうかなのです。そして楽しんで面白く進めていく為には、楽しんでやっていける仲間が必ず必要になってきます。

これから書く3つのポイントを意識してやってみてください。

1、熱量を持って未来を見せること

自分が想像する未来を、相手に見せて相手も同じ想像ができたら、仲間になってくれる可能性が高まります。逆に、相手の頭の中にうまく想像できなければ、仲間にはなってくれません。

未来を見せると言われても、未来の映像も未来の写真も撮影できるわけありません。未来を見せるとは、「自分の頭の中で考えているアイディアや事業内容が、どのように将来広がっていくのかを、できる限り具体的に誰かに伝えること」です。そうすることで、相手に共感が産まれやすくなります。


自分のアイディアをうまく伝え、共感を生む為には、コミュニケーション能力が高くないといけないか。私はそう思いません。

相手に伝えるときは、ただ単にしゃべることより、絵や文字を見せながらしゃべる方が圧倒的にうまく伝わります。コミュニケーション能力に自信がなければ、絵画や図面やキーワード等を、相手が見える形で準備します。

過去の体験を少しお伝えします。
私は講演活動で、「挑壁者」の話をします。挑壁者とは、私のアイディアで生まれた障がい者に代わる言葉として私が使っている言葉です。この言葉は、私の講演を聞いた人には大変共感されます。しかし、感想に書かれた文字を見ると、だいたい間違えた漢字で表記されています。そこで、講演中のスライドに挑壁者の文字を入れると、それから後は、誰も間違わなくなりました。

いいアイディアを思いついた時、それを急いで書き留めるようにしてください!頭の中で思いつきが生じた時は、脳みそはとても活性化されています。なので、様々な想像が膨らんでいきます。(脳科学者の#茂木 健一郎氏は、このような状態を#アハ体験と言っていますね!)頭の中で、どんどん人と繋がったり、新しい物が出来上がったり。でも、新しい想像が出てくると、最初に考えていたことが消えてしまいます。この活性化は、あまり長く続かないようですので、できるだけ早く頭の中の想像を絵画や言葉に書いておくことがよいと思います。そして、それをあとで綺麗に整理して、出来上がったものが、自分のアイディア=「未来」です。誰かに伝えるときに必ず「未来」を見せながら語ってみてください。

このように、ちょっとしたものを準備するだけで、共感が生まれやすい未来を見せることができるようになります。

章の最後になってしまいましたが、未来を見せるときには、熱意をもって伝えてください。自分がどれだけ本気で考えているのかが伝わります。事業を始めるときは特に大切です。もし、中途半端な気持ちでやるのであれば、仲間を巻き添えにするので、この時点でやめましょうね!まだ迷っているのであれば、そのこともちゃんと伝えることも必要ですね!

2、具体的な期間を決めること

仲間になってもらう為には、仲間でいてもらう期限が必要です。念の為書きますが、これはスタートアップの話です。つまりお仕事のことであり、プライベートのことではありません。

もう一度言いますが、必ず期限を伝えます!そうすることで、合理性が高まります!先の段落で語った「未来」とは、いつまでのことなのか、そのため、いつまでに何をしておくのかということです。つまり、マイルストーンを置いていくという作業でやろうとしている未来へちゃんと繋がっているということが伝わります。

私が今取り込んでいる、ものづくり事業で、人間の呼吸を見える化するシステムの商品化を行っています。2022年4月にリリースをするために、今プロジェクトのメンバーもほとんどボランティアに近い状態で、頑張ってくれています。このプロジェクトをするときも、最初に決めたのがリリースする日(2022年4月)です。そのために、例えば、1月~3月は最終生産及び確認、11月~12月はクラウドファンディング、…のように逆算をして様々な期限を決めてきました。

研究を始めた最初からの仲間もいますが、限られた期間だけの仲間もいます。どの期間に何の力を貸してもらいたいのかを明確にすることが、協力しようと思ってくれる人の判断しやすさに繋がります。

3、もう一度会いたいと思わせること

大切なのは、自分が仲間にしたいと思っている相手に、もう一度会いたいと思ってもらえる雰囲気を作ることです。人間は、接する回数が増えるほど、好意度や印象が高まる効果があると言われています。心理学では、ザイアンスの法則と言います。つまり、相手が自分に何度も会いたいと思い、何度も会っているうちに、相手と自分の間に、信頼関係が生まれてくるということになります。

その方法は、ズバリ言うと、笑顔で前向きな話を中心にするだけです!

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私は、2004年~2006年まで、ずっと病院に入院していました。その間、友人が何度も会いに来てくれました。大体どの人も2回以上来てくれました。ある時、なぜだろうと考えたことがあります。私が気が付いたその答えは、私の態度にありました。

私は、ケガをした後、言葉もしゃべれませんでしたが、自分が大丈夫であることを相手に伝えるために、絶対笑顔で接することをいつもやっていました。しゃべれるようになった後は、自分でできる事がどんどん増えていることや、これからどんなことをやろうかという、いつも前向きな話を笑顔でしていました。すると、友人は帰るときに、「また来るよ!毛利と話をしていると元気になる、頑張ろうという気持ちになる。」と必ず言います。また、「何かやるときは手伝うからね!」とも言われました。

このような体験から、笑顔で前向きな話題を心がけることで、相手をもう一度会いたいと思ってくれるのだと気が付きました。私が実際に事業を始めた時の最初の仲間は、やはり、何度も病室へ面会に来て私の話しを聞いてくれていた友人でした!

最後に

私は、経営者になってから、改めて気づいたことがあります。それは、「1人では、何もできないこと」です。もちろん最近では、1人社長さんで、1人で事業を切り盛りしている方々も沢山知っていますし、お話もします。1人でされている方も、やはり同じことを言っています。

これは、自分の会社の中に仲間を作るか(役員・雇用契約等)、会社の外の仲間を作る(委託、請負、コンサル、無償等)かの違いです。またお金を沢山払えば良いというものでもありません。私も様々なお仲間に入れてもらっていますが、必ずしもお金で動いているわけではありません。しかし、正直、いつまでもボランティアも難しい場合もあります。

スタートアップの仲間をつけるときは、3つのポイントを抑えて、良い関係性を築いていけるようにしたいものですね!(写真:私の妻とその親友)

和枝310


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