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ブロックチェーンを体験してみよう 〜Bitcoin編 〜

マンガでわかるブロックチェーンのトリセツ』(小学館)の著者、森です。先日、日経新聞さんに広告を出していただき、Amazonの「クラウド」カテゴリで売上1位を獲得しました!(まぁ、半日くらいでしたけど。。)

さて、本の中でも少し書いたんですが、ブロックチェーンを理解するには本を読んだりセミナー聞いたりするだけではなく、実際に体験してみることじゃないかなと思っておりまして、今回は特にプログラムとかやったことない人でもご自身のスマホで体験してみる事ができるネタです。

はじめに:ブロックチェーンはタダで体験できる!

Bitcoinというと、仮想通貨(暗号資産)の代表的なもので初めてブロックチェーンを世に広めた功労者って感じではあるものの、なんだか高騰したり暴落したり盗まれたり「怖そう」なイメージがあるかもしれません。実際お金が絡むと試すにしても躊躇しますよね。ネトゲ無課金勢である私も例にもれずむちゃくちゃ躊躇します。試したいだけでクレカの番号登録するとか絶対イヤです。Bitcoin のソフトウェアを開発している人たちだってテストのたびにお金が必要になると大変ですので、お金がかからない開発用のネットワークが存在しています。それが「Testnet」と呼ばれているものです。今回はそのTestnetと無料のアプリを使ってブロックチェーン(Bitcoin)をタダで体験してみましょう。ちなみにBitcoin以外の仮想通貨でもTestnet、もしくはそれに該当するものはほとんどあると思います。

1.お財布ソフトをインストール

仮想通貨を保存しておくためには、自分のお財布(Wallet)が必要です。お財布の種類には色々あるんですが、詳しくは本読んでください。色々ある中でTestnetに対応していてお手軽に使えるものとして「Copay」(Android版は「BitPay」)があります。これをお手持ちのスマホにインストールしましょう。(以降の手順ではiPhone版の「Copay」を使っています。他の環境ですと多少異なるかもしれません。またアップデートがあった場合も変わる可能性があるかと思います。)

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2.Testnetのアカウントを作成する

アプリをインストールして使用許諾などに同意すると、「ホーム」画面になります。最初からいきなりTestnetのアカウントを作成できないっぽいので、とりあえずBitcoinのアカウントを作ります。

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上記の画像のように、「Create」すると、注意事項が表示された後にパスワードを入れるように促されますので設定しましょう。

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ここからが本題です。今出来上がったのはBitcoinの「Mainnet(メインネット。仮想通貨として扱われる本番環境のBitcoin)」のアドレスですので、ここから Testnet のアドレスを作成します。「Wallets」の画面の右上「・・・」ボタンから新規作成します。

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これでお財布が作成できました。

3.バックアップしてからアドレスを取得する

お財布は作成できたのですが、このままだとバックアップが取れていないので操作が制限されています。Copayさんご親切にどうも。。というわけで、バックアップを取ってから自分のお財布の「アドレス」を取得します。

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単語が12個ぐらい出てきたと思いますが、この英単語でバックアップを取る方法はいろんなお財布アプリでも使われる方法です。単にパスフレーズと言ったり、ニーモニックと呼ばれたりもします。メモった英単語がバレると残高も取られちゃうので大切にしてください。

これでバックアップができましたので、続いてアドレスを取得します。

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アドレスのコピーができたら、Bitcoinを手に入れましょう!

4.Bitcoinをタダで手に入れる!

サブタイトルをこう書くとなんだか詐欺っぽいですね。。Testnetで使われるBitcoinは現金と交換したりできないので、そもそもお金を出して手に入れるものではありません。

「Bitcoin Testnet Faucet」という単語でググってみましょう。タダでTestnet用のBitcoinを配布してくれているサイトが複数見つかるはずです。中には休止中のサイトがあったり、一日に1回だけしか使えなかったり、同じIPアドレスからは何度ももらえなかったりなど、無制限にもらえるわけではないですが、自分のアドレスを入力すると少額ながらTestnetのBitcoinを入手できるハズですので、いくつかのサイトを訪れてみてください。

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貰うための手続きを行っても、しばらくは「受け取り中」となっていると思います。ビットコインのブロックチェーンはブロックが出来上がるまで(もしくは送金されるまで)に約10分かかると聞いたことがあるかもしれません。でも、1ブロック出来上がっても「受取済み」とするのはマレで、セキュリティなどを考慮してメインネットでは最低6ブロックぐらい待つのが一般的です。まぁ気長に待ちましょう。

ちなみに「Faucet」は「蛇口」という意味で、Bitcoinに限らず他の仮想通貨のテスト用通貨を配っているサイトも「Faucet」で検索すると出てきますよ。

5.誰かに送ってみよう!

無事にBitcoinを手に入れられたら誰かに送ってみたりしてみましょう。もちろん自分でもうひとつアドレスをつくってみて、そちらに送ったりもできますよ。スマホを2台お持ちであればもう一台に送ってみるのも良いでしょう。「送信」ボタンから相手のアドレスと金額を入れれば送金できますよ。送る相手がその場にいるのであれば、アドレスはQRコードで出してもらうのがカンタンですね。

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送金するには手数料(Miner Feeというところです)がかかるので、全額送ることはできません。またあまり少額だとダメみたいですね。ちなみに手数料は多めに払うと早く送る事ができ、ケチると遅くなります。

まとめ

プログラムとか一切せずにブロックチェーンを体験してみようというネタでしたが、いかがでしたでしょうか。ブロックチェーンやっている、もしくは検討している人でも実際に自分で触ってみている人ってすごく少ない気がしています。ぜひ自分の手で触ってみることをオススメします。

もし難しそうな本を読んで挫折した方がいれば、自分でやってみるのと、マンガで学んでみていただければまた違うと思いますよ。



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