御朱印NFT・お守りNFT

今回は「御朱印NFT・お守りNFT」という事例を取り上げたいと思います。

御朱印NFT・お守りNFTの概要

そもそもNFTとは、Non-Fungible Tokenの略で、ブロックチェーン技術を使ってデジタルコンテンツのオリジナル性と所有権を証明するトークンのことを指します。一方、御朱印とは寺社で配布されるお守りに似たもので、参拝者が参拝記念として御朱印帳に貼って集めることが一般的です。

これらの御朱印やお守りをNFTとして販売することで、地方創生の活性化や新たな観光資源の創出・拡大に繋げようという目的があるようです。

具体的な事例としては、福岡県大川市の「大川お守りNFTプロジェクト」、三重県・竹神社の御朱印NFT、京都府・大泉寺の「アート御朱印NFT」が挙げられます。これらのプロジェクトでは、地元の寺社や神社で配布される御朱印やお守りをNFT化し、ブロックチェーン上で取引可能にしているようです。

参拝者はNFTとして購入したお守りをスマートフォンで見ることができ、自身が所有していることを証明できます。

「御朱印・お守りNFT」の地方創生における意義

御朱印NFTやお守りNFTの発行は、地方創生において大きな意義を持っていると考えています。

まず、NFTを使って御朱印やお守りを発行することで、それらを地域の新たな観光資源として位置付けることができます。従来の御朱印やお守りは、地元の人々や信仰者、コレクターにとっては大切なものであったとしても、観光客にとってはそうでないケースも十分考えられます。

ただ、NFTを活用することで、それらをデジタルアートとして取り扱うことができ、新しい価値を見出すことができそうです。

ここでいう「新しい価値」については、いくつか考えてみました。

コレクターからの寄付

まず、御朱印NFTやお守りNFTは、コレクションとして楽しむことができるため、地域の資金調達や支援のために使われることも想定できます。例えば、発行したNFTの価値が高くなればなるほど、支援者からの寄付額も増える可能性があります。

コミュニティ形成

御朱印NFTやお守りNFTはアート作品として扱われるため、一般的な御朱印やお守りにはない魅力があります。例えば、NFTにはオリジナリティーや希少性があり、それらが高額で取引されることがあります。また、NFTを所有することが一つのコミュニティー形成に繋がるケースも考えられます。

地元のデジタル導入促進

また、御朱印NFTやお守りNFTの発行によって、地元の寺社や神社がブロックチェーン技術を取り入れたり、デジタルマーケティングに興味を持ったりすることも期待できます。これにより、地元の文化や伝統が次世代に引き継がれることも期待されます。

このように、御朱印NFTやお守りNFTの発行は、地域の新たな観光資源としての価値を高め、地方創生に一石を投じることが期待できるでしょう。

おまけ

千葉市花見川区にある「検見川神社」では、お守りNFTのご祈祷も行っているようです。その様子がYouTubeで公開されています。

https://youtube.com/shorts/VEJV0RoqKpE?feature=share

また、以下の記事では「Burn」バーンという面白い概念についても記載があるので、ぜひご覧ください。

日本初。「お守りNFT」が神社から発売。|検見川神社、古事記project株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)

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