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Tokyo Happy Coats『奥の細道』 【A-3】研究家Roy Baugher氏との出会い。

https://www.facebook.com/tokyohappycoats

(本稿はアメリカのTokyo Happy Coats研究家Roy Baugher氏の許可を得て日本版サテライトコンテンツとして作成、画像や情報などを共有させていただいております。)

■ちょいと、Facebookで調べてみたら。

結局。『国立国会図書館デジタルコレクション』で調べても、出てきたのはとりあえず1件だけ。意気消沈。

THCは手強いなと思いつつ、いつも仲間との連絡につかっているFacebook(以下FB)で検索してみたらどうだろ?と、ふと考えた。SNSとしてはオワコンなどと言われながらも、FBは未だユーザー数は多く、附属するアプリMessengerもファイルやデータなどのやり取りには便利だ。なので、私は今もメインで使っている。

さて、FB内で”Tokyo Happy Coats”で検索してみると1件だけ出てきた。それが冒頭画像の『Tokyo Happy Coats』というチャンネルである。

投稿を全部眺めると、2020年の2月からチャンネルがスタートしている。アップされた画像や資料も極めて膨大な数だ。ふつうに画像検索しても現れないものが沢山含まれている。心底、その量と質に圧倒された。

投稿をずっとスクロールしていたら、2021年3月18日付の記事が目に留まった。それには各国語で1フレーズが書かれた画像で、合わせてこういう一文が添えられている。

As you know, this account was created to showcase just one contribution of the many contributions that Asians, Asian Americans, and Pacific Islanders give to the US through music, literature, art, cinema, science, politics, and many other areas. I join my other allies with the Asian / Asian American / Pacific Islander communities in denouncing racism and hatred. Go to stopaapihate.org @stopaapihate for information and resources. — Roy Baugher @royc3 #stopaapihate

ご存知のように、このアカウントは、音楽、文学、芸術、映画、科学、政治、その他多くの分野を通じて、アジア人、アジア系アメリカ人、太平洋諸島民が米国に与えている多くの貢献のほんのひとつを紹介するために作られました。私は、アジア人/アジア系アメリカ人/太平洋諸島民のコミュニティとともに、人種差別と憎悪を糾弾します。情報やリソースはstopaapihate.org @stopaapihateへ。- ロイ・バウワー

(”Baugher”の発音は数種ある。ここでは”バウワー”とする。日本文は引用者のweb翻訳)

私は管理者の主旨に賛同する。

それにしても、どうしてこのRoy Baugher氏のチャンネルを、私がTHCを調べ始めた3月に見つけられなかったのか。ずいぶん回り道をしてしまったもんだ。

■見つけたRoy Baugher氏の情報。

なぜここまでTHCに詳しいのか? 管理者であるRoy Baugher氏はいったいどういう人物なのか、が当然気になるわけ。こちらはBaugher氏のことを何も知らない。

そこで検索を掛けてみると、資料がひとつ引っ掛かった。ネバダ大学ラスベガス校が発行したpdf(全5P)だ。

pdfの説明文にはこうある。

ロイ・バウアー写真コレクション (およそ 1965-1979 年) には、デザート・イン、フロンティア・ホテル、スターダスト・ホテルでのエンターテイメントを撮影した 15 枚の写真プリント、1970 年のラスベガス観光ガイドのコピー、シーザーズ・パレス、ラスベガス・ストリップ、フーバー・ダム、ビッグ ホーン・トレーディング・ポスト、ゴールド・スパイク・インを 8mm フィルムとデジタル形式で撮影したホームムービーが含まれています。

このコレクションの資料は、バージニア州ロアノーク出身の独立した学者兼アーティストであるロイ・バウアー III によってまとめられました。バウアーは、1964 年から 1970 年にかけてネバダ州ラスベガスのデザート・インとフロンティア・ホテルで演奏した日本の女性バンド、トーキョー・ハッピー コーツに関する研究の一環としてこれらの資料をまとめました。

(web翻訳と途中改行は引用者)

Baugher氏はバージニア州ロアノークの出身で、学者でありアーティストだと記されている。FBチャンネルの管理者は学者さんだったのだ。疑問氷解、なるほど!と納得したのだった。

■ということで、Roy Baugher氏にメッセージを送ってみる。

さて。どういう人なのかおぼろげながらも輪郭が掴めたBaugher氏。彼に、私が見つけた『スヰングジャーナル』の記事を知らせようと思った。多少なりとも協力できればと思ったのだ。

そこで、彼のFBチャンネルにMessengerでメッセを送ってみることにした。

実は私は英語がさっぱりダメなんである。日本語だって怪しいかも知れない。だからweb翻訳でBaugher氏宛に文を認めた。

Hello.
In the music magazine “Swing Journal” published in May 1958, there is an article titled “The Talented Girls Who Strut in the Jazz World. Gay Little Hearts is mentioned in that article.

“Speaking of drummers, there is a girl of 12 or 13 years old who plays the drums better than this Yanagihara (a famous Japanese player at that time).
When Gay Little Hearts, consisting of teenage girls, appeared at “Manuela” (a famous nightclub in Tokyo at the time) three months ago, I am afraid to say that former drummer Jiro Kubota and modernist drummer Takeyoshi Igarashi bowed with both hands and said, “I give up”. I didn't catch her name.”

翻訳が通じるだろうか? 返事をもらえるだろうか? どっかの酔っ払いが送ってきたのか?と無視されないだろうか? 小生、常に酔っ払いであることは間違いないが。

とにかく、レスポンスを待ってみることにしたんである。

(【A-4】へ続く)


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