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「頑張って」という言葉〜本番前の声かけ

秋のドイツより、Guten Tag!

昨日、音楽家メンタルトレーニングLABOの中で出てきたトピック、『頑張って!』という言葉の持つニュアンス、音楽家が本番前に気をつけたい言葉の選び方、休憩を取ることやこれまでやってきたことを信じることの大切さをちょこっとライブで話しました。

確かに、「頑張れ」って言葉、よーく文字を見てみると身体も心も頑なに張る感じがしますよね。

別の例でいうと、「忙しい」という言葉も「心を失くす」と書くため、あまりポジティブな連想をしないから使わない、という方もいます。

ただ、使う人の意識は様々ですし、その言葉を聞いた人の感じ方も様々です。

大事なのは、自分や相手がその言葉を聞いたときにどんなことを想起させ、どんな気持ちになるか。

仮に、誰かに「本番頑張って!」と言われて「今自分はできることができてないのだろうか」、「今自分にできること以外にも何かしないといけないのだろうか」と考えてしまう場合、思考のクセとも関係がありそうです。

自分自身で、「頑張ろう」「頑張らねば」「もっと頑張らないといけない」といったセルフトークを日頃しているのかもしれません。

ライブでも、「人によっても、精神状態によっても言葉の解釈や印象って違いますもんね。繊細な問題やなー」「「頑張れ」は、私、いつも「ばんがる」って言ってます🤣 なんとなく「頑張る」はしんどい気がして。忙しい、も、使うの避けてますねえ。」などコメントが寄せられました。

また、「陸上の時コーチの頑張れの掛け声で最後の出てない力を振り絞るという時もありました」というお声も。そう考えると、「頑張れ」も、最後のでてない力を振り絞るには最高の言葉ですよね!

コメントにもあったように、日本語の場合はその言葉を構成する「漢字」のイメージの影響もありますね。

言葉の解釈は人によって様々。

個人的には代わりに「やることは全部やったから大丈夫!」「楽しんで!」「ベストを尽くせますように!」「これまで積み上げてきたことを信じて。」などを使うことが多いです。

なぜなら、

頑張れ…Doなかんじ。
楽しんで、あるがままに、これまで積み上げてきたことを信じて。…Beなかんじ。がするからかな。

以下に、日本語での「頑張って!」以外の声かけに悩んでいる方に、英語とドイツ語の本番前の声かけ集を紹介します。

日本語でも使えそうなものとそうでないものもありますが。笑

まずは英語から。

Good luck! (幸運を(祈る)!)
Break a leg!(「脚を折れ」=「演技がうまくいくことを祈る」)
Do your best.(ベストを尽くせ)
Knok them dead.(ノックダウンしろ!)
You’re gonna kill it / smash it.(上記と似たニュアンス?)
You did everything.(やれることはすべてやった!)

ドイツ語

Viel Glück! (幸運を(祈る)!)
Hals und Beinbruch!(「脚を折れ」=「演技がうまくいくことを祈る」)
Brich dir nicht die Knochen!(「骨折るな」=「演技がうまくいくことを祈る」)
Toi toi toi!(フレフレフレー!)

あと、イタリア語で

In bocca al lupo !

なんてのもありますね。

直訳すると、「オオカミの口の中へ!」という意味です。 「命がけでことにあたれ!」みたいなニュアンスかと思います。

みなさんは、本番前にどんな声かけをしていますか?

もしくはしていきたいですか?

よろしければコメント欄に書いてみてください!



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