自己肯定感と恋愛

私の場合、自己肯定感とその時の恋愛関係は大きく結びついている。

先日元彼を含む友人たちと話す機会があり、その人との恋愛とその時の自分自身について思い出したのでここに書いておく。

私の恋愛プロフィール

前提として、私は女性で男性が好きだ。

性的関係を持つのもお付き合いをしている一人とだけ。セフレ等の関係は持たない。

お付き合いをした数は多くはないが、一人ひとりとの交際歴が長め。

ひとりにつき1年以上は一緒にいた。


私の自己肯定感を下げた元彼

数少ない恋愛経験の中でひとつ確実に学んだことがある。

それは自己肯定感と恋愛の関係だ。

以前に相手からネガティブな影響を受け、自己肯定感がとても低かった時期があった。

彼は表面上は自信があるように見えて実はコンプレックスの塊、特定の人に対し攻撃的になる人だった。

自分の容姿にあまり自信がなく、そのコンプレックスを持つ自分を守るために他人を攻撃する。

通りすがった赤の他人を「ブス」呼ばわりするようなこともあった。

表面的な美しさや、いわゆる「女性的」な控えめな雰囲気を好む人であった。

彼女(=私)にはきれいでいてほしいし、意見をぶつけてほしくない。

何か問題があっても建設的な議論をできるような人ではなかった。

今思えばそんな人はもちろんお断りだが...。

その時期自分に自信が持てず相手の価値観や判断に身を委ねてしまっていた私は、彼の気に入るような服、化粧、しぐさを纏い「かわいい」と言われ満足していた。

「この人くらいが自分にはちょうどいい」と自分の価値を下げていた。

交際中に相手が浮気をした際も内心はショックを受けたが、友人に話を聞いてもらったり、

「そもそも1対1の性的関係を相手に求めること自体がおかしいのではないか」と人間の性の歴史に思いを馳せてみたり、

とにかく浮気した相手を責め立てるのではなく、無理やり自分を納得させていた。


相手にも非はあるかもしれないが、自分が悪いのではないか?

自分の考え方が固いからいけないのだ。このくらいは許容しよう。


こうして自分を責め、相手を許した。自分の価値観や信条は放棄した。

自分を自分で卑下し、自分を良く評価してくれるのはこの人くらいしかいないと信じ込んだ。


ネガティブ恋愛に終止符、転機

そんな中でも一緒にいて楽しい時間はあったため、その時間だけに焦点を当てることで交際は続いた。

しかし、私が留学へ行くことを決め物理的に距離が離れたことで恋愛に終止符が打たれた。

新しい友人との出会いや様々な勉強を通して、私は冷静さを取り戻した。

自分のことを大切にできていないのだとやっと気付いた。

そこからの決断は早かった。

彼に電話をして別れを告げ、他人に好かれそうな自分を捨てた。

自分の好きな自分を求めて服装も髪型も居心地の良いものに変えた。

自分の意見をしっかり表明することはまだためらってしまうときもあるけれど、できるだけ表す努力はしている。


自分を好きになる、大切にする

誰かが言った。

他人の前にまずは自分自身を好きになる事。

実践できるようになるまでかなり時間がかかったけれど、今はその言葉の意味と価値を体験できている。

自己肯定感が上がると他人への対応もあたたかいものになる気がする。

自分を大切にしようと思えば、自分を大切にしてくれるよう他人に働きかけるようになる。

好循環の中で生きていける気がする。

元彼との思い出は美化されることもなく苦痛として自分の中に残っているが、学んだことは多い。

久しぶりに彼を見てやはり嫌悪感を抱いてしまったが、学びをくれた相手として認識して、彼を攻撃しないようにしていきたい。

(これからもたまに話す機会があると思うので...)

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